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やっちゃった。
右手に握られた包丁。
目の前には、光を反射し、思わず綺麗だと錯覚しそうになる血溜まり。
「__はっ、はっ……__」
段々と自分の呼吸が荒くなるのを感じる。
私は取り返しのつかない事をしてしまったんだ。
気づいた時にはもう——。
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始まりは、ほんの些細な事だったんだ。
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いつも通り、私は学校に行っていた。
席に着くなり、友達である美子が興奮を抑えきれない様子で口を開いた。
「……実はね、__誠くんと付き合ったのっ!!__」
「え?」
私は、美子の口から告げられた言葉を呑み込む事ができなかった。
できるはずがなかったんだ。
「__それでねぇ……__」
美子が未だ話している。
でも、何も頭に入ってこない。
なんで?
私が誠くんを好きな事、美子が一番知ってたはずなのに。
頭の中で延々と考えているうちに、心の奥底から憎悪が湧き起こった。
そして、考えた末に私は、
「よかったね。その話、放課後家で聞かせてよ」
と美子に言ったんだ。
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その後の事は、よく覚えていない。
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「そっか、私——」
`美子を殺しちゃったんだ。`
人を殺したはずなのに。
人間として最低の事をしたはずなのに。
私の心は、愉悦感でいっぱいに満たされている。
「__ははっ__、あはははっ!!!」
もう誰も私を止められない。
人を殺すことに快楽を覚えてしまっては、もう人間として生きてはいけない。
「それも……いいかも」
それすら楽しんでしまう私は、快楽殺人鬼という最低最悪な肩書きを背負って——
「生きてやる」
意味不明になりました。