公開中
君と僕が出逢ったあの日-第一話-
第一話登場人物
・野村湊
・島崎紬
・主治医の先生
「はぁ。。。退屈だなぁ。。」僕は野村湊。元気に学校に通っていた中学2年生。ところが春のある日、僕は体調を崩し、病院に行った。病院に行くと、がんだと診断された。かなり進行している。僕は速攻入院となった。そして、月日が流れ、そろそろ退院かなと思い始めた時、主治医の先生から衝撃の事実を言い渡された。
先「湊君、君はあと余命が1年だ。」
湊「、はぁ?冗談だろ。。?なぁ、嘘だよな、、先生」
先「。。。嘘ではない。信じがたい事だが、余命は1年だ。だが、今はまだ体調も良くない。まだ入院してもらう」
湊「、、、そうか。。俺は死ぬんだな。。ハハッ。くだらねぇ人生だったなw」
先「それと、君と同じ病室にもう一人入院するが、構わないか?」
湊「もう一人?僕は構わないけど。。。」
先「それは良かった。じゃあ、早速呼んできてもいいかな?」
湊「良いけど、、僕がいいよって言う過程で準備してなかったか?先生。w」
先「はいはい、見透かされたねwこの子が君の隣に入院する子だ。自己紹介できるか?」
その女の子は、コクリと頷いた。
紬「えっと。。。島崎紬です。。。よ、よろしく。」
湊「えっあ。。。野村湊です。よろしく」
先「紬ちゃんは君と同じ病気でねぇ。。進行が湊君より早いんだ。彼女も、余命宣告を受けてる。」
湊「へぇ。。ねね、紬ちゃんは何年生?」
紬「私?えーっと。。。中2」
湊「俺と一緒だな!よろしく、紬ちゃん!」
先「それじゃあ、仲良く過ごしていなさい。」
湊・紬「はーい」
それから、毎日が楽しかった。紬ちゃんが来ていなければ、僕は楽しくなかっただろう。
湊「そういえば、、もう夏か。」
紬「どうしたの?湊君。」
湊「あ、いや。。。僕さ、毎年夏休みにある花火大会、行ってたんだ」
紬「そうなんだ。。この辺であるんだね。」
湊「紬ちゃんって、この辺の子じゃないよね。引っ越してきた?」
紬「そうだよ。私は病気を治してもらうためだけにここに引っ越した」
湊「そうなんだ。。ねね、一緒に夏祭りに行かない?」
紬「えっ?!でも、、外出は。。?」
湊「ダイジョブダイジョブ!先生に聞いてみるからさ!ね、お願い!」
紬「先生が良いって言うなら。」
湊「よし!先生ーー!」
紬「えっ今聞くの?!」
先「どうしたんだい、湊君。君が私を呼ぶのは珍しいじゃないか!」
湊「あのさ!先生!どーしてもお願いがあるんだけど、、、」
先「何だい?」
湊「紬ちゃんと一緒に、僕は花火大会に行きたい!」
先「。。。外出の件で私を呼んだのか。」
紬「お願いします!先生!私、行きたいんです!」
湊・紬「お願いします!」
先「わかった。ただし、10時までには帰ってくること。それは守ってね?じゃないともう外になんか出られないよ」
湊「ちぇーー。はぁーい」
こうして、花火大会に僕と紬は行くことになった。
第一話は、花火大会に行く約束をした所で終わりです!次回は、花火大会での出来事です!お楽しみに!!