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猟犬兼探偵社員 いつかの誰か_
ある日の探偵社…。
太宰はいつも通りソファーに寝転がり、完全自殺読本を読んでいた。
あれ?敦くんってこんなに上背あったっけ?
……あぁ、そっか。成長しているんだ
出会った頃はあんなに頼りない風貌だったのに
この先、この子はどんな成長をするのだろう
二十歳になったら、与謝野女医に飲みに連れ回されるのかな
国木田くんに言われずに1人で行動できるようになるのかな
芥川くんと仲良くできるかな……だめかな
きっと、異能力の制御も上達して立派に社員の一員として活躍しているんだろうな
「(私は何を考えているのだろう)」
未来のこの子の隣に私達が居るとは限らないのに________
「太宰さん」
「…!」
「さっき、依頼人の方から頂いたケーキ、食べませんか?」
「丁度八つ刻だからな」
「太宰〜食べないなら食べちゃうわよ?」
「お茶入れてきますね!」
「ありがとう、賢治くん」
…あれ、ひみのがこっちに来る。
「太宰、あなたの考えていることは判るけど、私を独りにしないでね。ずっと、私の隣りにいてね」
「……!…君は私を殺そうとしているのかい///?」
「うふふ…ほら、」
「うん、頂こうかな」
嗚呼、らしくない!
織田作、私は彼を救うことができたかい?
「あぁ、できたさ」
私は、微笑んだ。
ありがとう、織田作