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❤️ 告白直前酸欠状態 / 優里
「 翔太って謎だよね 」
渡辺「 何が ? 笑 」
翔太の生態系は誰も知らない 。
何を聞いたってのらりくらりとかわされてしまう 。
そんな翔太を気にし始めた 。
どんな子がタイプ ? どんな性格が好き ? どんなアプローチに弱い ?
俺は意外と翔太のこと何も知らなくて 、 わからないことばかり 。
それでも好奇心は止められない 。
いつのまにか好きになってた 。
甘ったるい 、 でも体に染み渡るカルピスを飲み干す 。
なんだか古い気もするけど 、 校舎裏に呼び出すなんてレトロな恋をしてみよう 。
単純明快に翔太に好きって言いたい 。
たとえ何十回目の 「 好き 」 でもいい 。
翔太のハートのど真ん中まで届くように 。
やっぱり言えないとか届かないかなぁ 、 なんて諦めそうになっても頑張ろう 。
本能のままに 、 好きになった気持ちのままにもう一回 、 誰もいない部屋でつぶやいた 。
「 好き 」
息を吸って
覚悟を決めて
口にすれば 、 もう戻れない 。
あの日からの謎が解けていくようなミステリーも聞いたら呆れるようなベタなことをしてみたくて 。
「 放課後 、 校舎裏 、 来て欲しい 」
渡辺「 うぃー 」
翔太を校舎裏に呼び出してみたりなんかして 。
ひとり 、 君を待っている 。
頭の中はぐちゃぐちゃで 。
告白直前酸欠状態でどうかしちゃいそうな俺がいて 。
それでも翔太のハートのど真ん中に届くように 。
やっぱり届かないんじゃないかって 、 諦めそうになる自分に頑張れって喝を入れて 。
気持ちのままにもう一回 、 誰もいない校舎裏でつぶやいた 。
どこかのかわいい女の子とか 、
美人で優しい女の子とかに 、
翔太が盗られてしまう前に 、 俺がいちばんになりたい 。
そう心に決めたのだから 。
単純明快に好きって言いたくて 。
たとえ何十回目の 「 好き 」 でもいい 。
そうでしょ ?
告白直前酸欠状態でどうかしちゃいそうだけど 。
翔太のハートのど真ん中に届くように 。
こっちに向かってくる人影が見えて 、 やっぱり辞めようかなって諦めそうになる自分を追い出して 。
ずっと誰にも言わずに隠してきた本音に 、 もういいかいって問いかけた 。
「 好き 」 ってどう伝えよう ?
「 好き 」 ってどう伝えよう ?
もし振られたらどうしよう ?
渡辺「 なんかあった ? 」
でもね 、 でもね翔太 。
もう俺の本音は止まることを知らないから 。
練習してきたそのことばを 、 翔太に
「 好きです 」 。
曲パロくそたのしい ‼️