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陽キャJKが押しかけてきた!?
少々長いです。
『ギャル』というものは初めて見た。まあゴリゴリのギャルって感じではないけど。キャピってるって言うのかなこういうの。あれ、頭の回転が悪いな。
「…え?」
私は思わず、声を漏らす。
「えっと、これって、どういう…?」
自分でもまだあまり理解が進んでいなかったらしく、思わず声が出る。
すると近くにいた佐島先生が口を開いた。
「あ〜、そういえば。男子より女子の方が多かったもので。こういう割り振りのところもあるのですよ〜。」
…ってことは。
「…。」
このバリバリ陽キャJKとペアリングしろと!?(感情爆発中)
「あ、えっと…よろしくね。」
「あ、っはい。よろしくお願いします…。」
そう私達は挨拶を交わすのだった。
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「それでは、皆さんペアは作れましたか〜?次は自己紹介を…」
いや気まずすぎでしょ。この状態でやれと?
てかもう三ヶ月も経つけどこの人の名前知らないし。
相手も心做しか、少し俯いているような。
周りがざわざわしだすと、彼女はパッと顔を上げ、私にぎこちなく話しかけた。
「あ、そうだ。自己紹介…。えと、私、|一ノ瀬夏恋《いちのせかれん》。よろしくね。」
「あ、私は百瀬穂乃花って言います。よろしくお願いします…。」
会話が途切れる。沈黙が少々続いたあと、一ノ瀬さんが口を開いた。
「あ、私達名字似てるね。」
「あ、『瀬』が入ってるからってことですか?」
「ん、そうそう!流石百瀬さん!」
いやこれ流石要素あったか…?
それからというもの、少しずつ会話に慣れていった。だけど、時々一ノ瀬さんがモジモジするような場面があった。あれは何だったんだろう…。
その後、お話タイムは幕を閉じ、説明タイムに切り替わった。
要約しながら話していくと、まず部屋は隣同士らしい。まあ関係が進行していくにつれて同居ということも構わないと言っていたが、そんな進展なんてしないだろうと私は思う。そしてこれからは一緒に登下校をするらしい。なかなか毎日がハードなイベントだな。それと、これからだんだんとミッションを課すらしい。いや、そんなもんいらないんだけど。ここの高校恋愛推し進めすぎだろ。
今日は一応普通の下校らしい。しかし、唯一の友達、綾は部活で帰れないらしく。仕方なく私一人で帰ることになった。
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「ふう…、やっと一日が終わるぅ。」
玄関入ったあと、私は脱力して床にべたーっと倒れた。今日は色々と疲れたな。今日はもう寝るか。
そう思い、立ち上がったときだった。
--- ピンポーン ---
「ん?誰だ…?」
私は真っ先に反応し、ドアを開けた。
「…はぁーい、、、ってえ。」
私は呆然とした。
目の前には少し不機嫌な顔をしたJK。その顔は、鮮明に覚えている。
--- 一ノ瀬夏恋。彼女が立っていたのだ。 ---
今回も少々長くて申し訳ないです^^;これからもこのペースで続くのかと思うと、ネタ切れが早そうですね。