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6-5(c)「全部、無駄になった。」
ルイスside
ルイス「あ、がっ……」
中也くんも、この苦しみを味わったのだろうか。
気絶されることの許されない、朦朧とした意識の中で立ち続けないといけない。
膝を付けばそこで終わりだ。
いや、もう終わってる。
ユイハ「おい! ルイス! 返事しろって!」
ルイス「みんなは……ワンダーランドはどうなった……?」
ユイハ「わかんねぇ。誰も反応してくれねぇし、テニエルからパクってる異能力で行くのも出来ねぇ」
ルイス「どうしよう、僕は、ワンダーランドが、うぐっ、」
まだ身体に雷が残っている気がする。
レイラの姿は見えない。
視界が悪いのもあるけど、このままだと逃がしてしまう。
ルイス「返事をしてくれ、アリス」
返事はない。
ルイス「誰でも良いから無事だと云ってくれ……!」
レイラ「……あははっ、」
--- アハハハハハハハハハ ---
レイラ「もう、この戦いに意味はないわね」
笑い声が木霊する。
全部、無駄になった。
作戦失敗だ。
何も守れなかった。
戦神なんて、名前だけだった。
ルイス「……ははっ、もう、無理だ」
ユイハ「っ、おい!」
レイラ「グラムはヨコハマにいるし、ロンドンの全員巻き込んで世界をやり直しましょう」
|虎人《リカント》はこの街にいる、とレイラは笑みを浮かべていた。
あぁ、“白紙の文学書”探しに敦くんが必要なんだっけ。
ユイハ「立てよ! なぁルイス!」
レイラ「全員私が大切に使ってあげるわ」
ユイハ「ルイス・キャロル!」
何かのボタンを押す音が聞こえた。
それから先のことは、覚えていない。