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二日目の朝(ネタバレ)
【現在の死亡者一覧】
一日目朝 処刑 レオナ(村人)
一日目夜 死亡 イデア(共有者)
【現在の生存者一覧】
デュース&監督生(妖狐)
エース(人狼)
ジャック(狩人)
エペル(占い師)
オルト(狂人)
セベク(村人)
トレイ(共有者)
ケイト(人狼)
ヴィル(村人)
ルーク(霊媒師)
マレウス(村人)
リリア(人狼)
──残り十二人
---
──二日目の朝。
──話し合いを始めてください。
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オルト(狂人)
「兄さんがやられちゃった!」
トレイ(共有者)
「確定で村人陣営だなんて、狙ってくださいと言ってるようなもんだ。イデアも俺も覚悟してたさ」
ケイト(人狼)
「トレイくんじゃなくてイデアくんがやられたのは、イデアくんの方がやっかいだと思われたからかな」
トレイ(共有者)
「そうだな。そして次に狙われるのは俺だ。だから最後の進行を務めさせてもらう。オルト。エース。エペル。占った結果を言ってくれ」
エース(人狼)
「はいはーい! オレから言わせて!」
トレイ(共有者)
「お。ずいぶん自信満々だな」
エース(人狼)
「そりゃあね! なんたって……人狼、見つけちゃったからねー!」
マレウス(村人)
「ほう!」
リリア(人狼)
「やるではないか! で、誰じゃ!?」
エース(人狼)
「ケイト先輩が人狼だったよ!」
ケイト(人狼)
「え!? けーくん!?」
デュース(妖狐)
「ダイヤモンド先輩が人狼か……!」
オルト(狂人)
「エース・トラッポラさんもケイト・ダイヤモンドさんを占ったんだね!」
監督生(妖狐)
「『も』?」
リリア(人狼)
「おおお!? もしやもしや!?」
オルト(狂人)
「僕もケイト・ダイヤモンドさんを占ったよ! 人狼だった!」
ケイト(人狼)
「うそー!? オレそんなに疑われてた!?」
ジャック(狩人)
「これはかなりでけぇ情報じゃねえか!!」
ルーク(霊媒師)
「オーララ! まだ二日目なのに、運命はずいぶんとせっかちだね」
トレイ(共有者)
「ケイトのことはあとで聞くとして、エペルのも聞いておこうか。エペルは誰を占ったんだ?」
エペル(占い師)
「ヴィルさんです。村人でした」
ヴィル(村人)
「当然よ」
トレイ(共有者)
「エースとオルトはケイトを占って、人狼だった。エペルはヴィルを占って、村人だった。三人とも、ありがとう」
セベク(村人)
「これはもうケイト先輩が人狼確定でいいだろう!!」
ケイト(人狼)
「ちょっと待って! そうとは限らないよね!? エペルちゃんが本物の占い師で、エースちゃんとオルトちゃんが偽物だったら、けーくん村人のまんまだし!」
監督生(妖狐)
「そもそもエースとオルトはなんでケイト先輩を占ったの?」
エース(人狼)
「深い意味はねーな。なんとなく。強いて言うなら、怪しい感じがしたから? ただの勘だけどな。エペルもそんな感じでヴィル先輩を占ったんだろ?」
エペル(占い師)
「うん。僕は怪しいからじゃなくて、本当になんとなくだけど」
オルト(狂人)
「僕は理由があるよ! 一日目、兄さんに『リモート参加されると顔が見えなくて、こっちが不利』って言ってたでしょ? 村人陣営確定の共有者が有利なのはいいことなのに、ケイト・ダイヤモンドさんは渋ってたから、怪しいと思ったんだ!」
トレイ(共有者)
「そんなことも言ってたな。ケイト、反論は?」
ケイト(人狼)
「あんなので渋ってた扱いされたくないなー。不公平なのはよくないって意味だったのに」
マレウス(村人)
「僕も同意見だ。あの発言だけでダイヤモンドを責めるのはお門違いだろう」
リリア(人狼)
「そうかのう。いつものケイトなら自分に有利なほうに誘導するもんじゃが。そうせずに、むしろ村人陣営が不利になる発言をするのは、村人にしては不自然じゃったぞ」
セベク(村人)
「若様とリリア様の意見が分かれた!? ぼ、僕はどうしたら……!」
エース(人狼)
「自分の意見を言えよ」
エペル(占い師)
「ケイトサンの話も大事だけど、いまは霊媒師の結果も聞きたい、かな」
トレイ(共有者)
「そうだな。ルーク。レオナはどうだった?」
ルーク(霊媒師)
「ウィ! 獅子の君は村人だったよ!」
トレイ(共有者)
「本物確定の霊媒師はウソをつかない。ということは……」
セベク(村人)
「レオナ先輩は確定で村人陣営だった!!」
ジャック(狩人)
「役職は明かしてなかったから、村人か狩人のどっちかってことか。狩人だったら痛いな……」
監督生(妖狐)
「狂人も村人判定が出るけど、狂人はもう占い師の三人の誰かなのは確定してるから、レオナ先輩は村人か狩人のどちらかで間違いないね」
---
デュース(妖狐)
『そうだったのか!?』
監督生(妖狐)
『何に対してびっくりしたの?』
デュース(妖狐)
『狂人は村人と同じなのか!?』
監督生(妖狐)
『ああ、それね。狂人は人狼陣営なのに、占い師や霊媒師に調べられると、人狼じゃなくて村人判定が出されるんだよ』
デュース(妖狐)
『ややこしい……』
監督生(妖狐)
『いるだけで状況を混乱させるのが狂人だからね』
デュース(妖狐)
『狂人は……村人判定……』
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デュース(妖狐)
「あ」
ジャック(狩人)
「どうした」
デュース(妖狐)
「ふと思ったんだが、占い師が妖狐を占ったら妖狐が死ぬのなら……霊媒師が妖狐を調べたら、どうなるんだ?」
リリア(人狼)
「妖狐を処刑した翌朝に、妖狐は霊媒師にどう判定されるか、ということじゃな? そういえば、そこは把握しとらんのう。どうなんじゃ?」
トレイ(共有者)
「ルールブックによると……村人判定になるな」
リリア(人狼)
「……ん? じゃあレオナが妖狐の可能性もあるのか!?」
エース(人狼)
「あっぶね! 村人か狩人のどっちかで決めそうになってた!」
ジャック(狩人)
「……じゃあ占い師を全員処刑したら、村人判定が三人になる可能性もあるんだな」
ヴィル(村人)
「三人の占い師の内訳が『本物の占い師』『狂人』『人狼』の場合があれば、『本物の占い師』『狂人』『妖狐』の場合もあるものね。前者だと、村人判定が二人、人狼判定が一人。後者だと、村人判定が三人」
エペル(占い師)
「妖狐を狩るために、いっそ占い師を全員処刑してみるのも手、かな。いやまだ死にたくないけど」
マレウス(村人)
「妖狐が占い師を騙っていなかった場合だと、妖狐は処刑されずに生きている可能性があるうえに、占い師は全滅してしまう。そうなったら目も当てられんぞ」
ルーク(霊媒師)
「騙っていた場合だったら、効果はあるのだけれどね」
デュース(妖狐)
「妖狐が……占い師の中にいる?」
オルト(狂人)
「兄さんは『妖狐は占い師の中にいない』って言ってたよ!」
セベク(村人)
「確証はないだろう」
オルト(狂人)
「……そうだね!」
デュース(妖狐)
「わからなくなってきた……」
監督生(妖狐)
「とりあえず『妖狐は占い師を騙ってるかもしれない』ってことだけ頭に入れてくれたらいいよ」
デュース(妖狐)
「わかった……」
ジャック(狩人)
「しっかりしろよ」
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デュース(妖狐)
『僕たちが……妖狐なんだよな……? なのにそうじゃない可能性も考えないといけない……?』
監督生(妖狐)
『他の人たちは、僕たちが妖狐なのは知らないからね。そっちの視点も考えておかないと、ボロが出るよ』
デュース(妖狐)
『む、難しいな』
監督生(妖狐)
『少しずつ慣れていこうね』
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トレイ(共有者)
「ルークが調べた結果、レオナは村人か狩人か妖狐のどれかだと判明した。そしてヴィルはエペルから村人の判定。ケイトはエースとオルトから人狼の判定が出た。これらを踏まえて、他に何か言いたいことはあるか?」
エース(人狼)
「はーい。次は誰を占えばいい?」
トレイ(共有者)
「そうだな……占い師の中に妖狐がいるかもしれない、という意見があったが、俺はイデアの予想どおり、占い師の内訳は『本物の占い師』『狂人』『人狼』だと思ってる。三人もいる人狼が全員隠れてるのは考えづらい。引き続き、占い師以外の誰かを占ってくれ」
オルト(狂人)
「はい」
エース(人狼)
「りょーかい」
エペル(占い師)
「はい」
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監督生(妖狐)
『く……っ! トレイ先輩の目はごまかせないか!』
デュース(妖狐)
『占い師の中に妖狐はいないと思ってくれたほうが、むしろ助かる。ややこしくないほうがいいからな』
監督生(妖狐)
『それじゃあ練習にならないでしょ! ……でも、最初はシンプルなほうがいいかもね。それにこれで負けたとは決まってないし、別にいいか』
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トレイ(共有者)
「他に何かあるか?」
ケイト(人狼)
「オレが人狼扱いされてることに反対! ……したいけど、もう無駄かな」
ヴィル(村人)
「そういえば、アンタずっと黙ってたわね」
ケイト(人狼)
「処刑確定っぽいやつが何を言っても、ノイズになりそうだからねー」
セベク(村人)
「良い心構えだ! おとなしくお縄につくといい!」
エペル(占い師)
「僕はケイトサンを処刑したくないな。偽物の占い師のエースクンとオルトクンに人狼扱いされるのって……村人だから、なんじゃないかと思う」
マレウス(村人)
「僕もだ。人狼の罠ではないのか?」
ルーク(霊媒師)
「ムシュー・姫林檎と竜の君から見ればそうかもしれないね! しかし……疑いのまなざしからは逃れられないよ」
エペル(占い師)
「ケイトサン……さよなら……」
マレウス(村人)
「達者でな」
ケイト(人狼)
「マジで処刑確定の流れじゃん! 助かるかもってちょっと期待しちゃったのに!」
トレイ(共有者)
「遺言はあるか?」
ケイト(人狼)
「じゃあ言っとこ。みんなー! がんばってね! けーくん、あの世で応援してるよ!」
トレイ(共有者)
「共有者の俺も夜に襲われるだろうし、言っておくか。次の日からの進行はルークに任せる。そして狩人。まだ残っていたら、ルークを守り続けてくれ。必要なくなったら護衛対象を変えてもいいからな。じゃあな!」
ルーク(霊媒師)
「必ずや期待にこたえてみせよう!」
デュース(妖狐)
「ダイヤモンド先輩! クローバー先輩! お世話になりました!!」
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──話し合い終了。投票に入ります。
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監督生(妖狐)
『ここはケイト先輩一択だね』
デュース(妖狐)
『ああ』
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──投票終了。投票結果発表。
デュース&監督生→ケイト
エース→ ケイト
ジャック→ ケイト
エペル→ ケイト
オルト→ ケイト
セベク→ ケイト
トレイ→ ケイト
ケイト→デュース&監督生
ヴィル→ ケイト
ルーク→ ケイト
マレウス→ ケイト
リリア→ ケイト
ケイト 十一票
デュース&監督生 一票
──ケイト・ダイヤモンドを処刑します。
──二日目の朝が終了しました。