公開中
#03
本編れつっらごーぃ。
IRIS防衛学園の学生寮は、校舎と同じく無機質なコンクリートの塊だった。
訓練を終えた僕は、渡されたルームキーを握りしめ、4階の廊下を歩いていた。
背後には、大きな荷物を軽々と肩に担いだ悠佑__が続いている。
水.彡「……あの、悠佑さん。僕、自分で持てますから……」
黄.彡「ええって。ほとけ、さっきの訓練でバテとったやろ。これくらい俺に任せとけ」
悠佑さんは快活に笑い、僕の肩を軽く叩いた。
その力強さに、僕は反射的に身をすくめる。奴隷として育てられた僕にとって、他人の好意は常に「裏」があるものだった。
黄.彡「ここやな。502号室」
悠佑さんがドアを開けると、そこには既に先客がいた。
窓際のベッドに腰掛け、ノートパソコンを叩いていたのは、いふくんだった。
青.彡「……遅いぞ、ほとけ。いつまでかかっとんねん」
水.彡「あ……すみません、いふくん」
僕が恐頭を下げると、いふくんは一瞬だけキーボードを叩く手を止め、顔を赤くしてそっぽを向いた。
青.彡「……っ、アニキ、荷物そこ置いといて」
黄.彡「おう、まろ。ほとけのこと、あんまりいじめるなよ?」
悠佑さんが「まろ」といふくんを呼ぶ。
その親密な響きに、僕は胸の奥がチクリと痛むのを感じた。首の後ろのチップが、彼の微かな感情の揺れを検知し、警告のような熱を発している。
青.彡「いじめへんわ! ……ほら、ほとけ。お前の棚はこっちや。勝手に使え」
悠佑さんが去った後、部屋には二人きりの沈黙が流れた。
いふくんは再びパソコンに向かい、僕は黙々と荷解きを始める。
この部屋は、僕にとっての「戦場」だ。
いふくんの行動を監視し、弱点を探り、母国へ報告する。それが僕の任務。
(……情を移してはいけない。僕は、ただの機械だ)
僕が自分に言い聞かせていると、不意にいふくんが立ち上がった。
青.彡「……おい」
水.彡「は、はい!」
僕が肩を震わせて振り返ると、いふくんは不器用な手つきで、一本のスポーツ飲料を差し出してきた。
青.彡「……これ、やるわ。さっきの訓練、お前、死にそうな顔しとったからな。……勘違いすんなよ、余っとっただけや」
水.彡「あ……ありがとうございます、いふくん」
受け取ったボトルは、驚くほど冷たかった。
けれど、それを渡してくれたいふくんの手は、先ほどの訓練の時と同じように、熱を持っていた。
青.彡「……ふん。さっさと片付けて寝ろよ。明日も早いんやからな」
いふくんはぶっきらぼうに言うと、自分のベッドに潜り込み、背中を向けてしまった。 僕は、冷たいボトルを胸に抱き、暗い部屋の中で首の後ろのチップに触れた。
母国からの通信は、まだない。 けれど、この静かな夜の空気さえも、すべて記録されているのだと思うと、僕は逃げ場のない孤独に押しつぶされそうになった。
水.彡「……おやすみなさい、いふくん」
小さな声で呟いた挨拶に、返事はなかった。けれど、いふくんの肩が、ほんのわずかに揺れたのを、僕は見逃さなかった。
今のところ毎日投稿頑張れてる…✨️
これからも頑張ります…()
あとファンレターありがとうございます!(*^^*)モチベあがる…✨️
次回も頑張るのでぜひ呼んでください!