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第一話 合わせた掛け声
千字超えちゃいましたが、最後まで見てくれると嬉しいです。
「「「めざせ!中学最後のテニス県大会優勝!そして全国大会ベスト3!」」」
そういつメンの三人で声を合わせた。
実はというと、俺は元々テニス部に入るつもりではなかった。
バスケ部に入りたかったんだ。でも、テニス部に入った理由は、
小学生の時からのいつメンで、俺が大人気男女混合アイドルグループ、
「クローバー」のリーダーの、サキトということを知っている、
若菜らと同じ部活に入ったほうが、バレにくいし、
俺が苦手なバスケ部顧問の先生との対面が少なくなるからだ。
しかも、「クローバー」のメンバー、陸翔(クローバーではカイト)と
未海(クローバーではサキ)とも一緒だからだ。
最初は渋々だったが入ってみたら意外と沼った。
テニス部顧問の先生とは話しやすい関係だし、テニスが楽しいと思える。
でも、俺は芸能界と学校の両立だけども忙しい。
なのにテニス部という部活を入れてもっと忙しくさせた。
でも、後悔など、全くない。むしろよかったという思いしかない。
なんだが、まだ大会でそこまで記録が出せていない。これが唯一の悔しさだ。
一年生の時は、惜しくも市大会準優勝、県大会三位、全国大会ベスト十六位。
まあまあ良かったが本当の夢は全然叶っていない。
二年生の時は、芸能活動で、俺自身が出られず、
ほかの人が出たのだが、その時は市大会でギリギリ十七位。敗戦。
県大会にすら出られなかった。
その時、歯を食いしばるような思いをしたことを今でも覚えている。
市大会は三か月後、県大会はその次の次の日、全国大会はその一週間後だ。つまり、
--- 夏だ。---
俺の学校は「青山高校付属中学校」。小学校から高校までエレベーター式だから、
高校でも若菜たちと離れないし、部活も中学と一緒にやるからまだいい。
でも、若菜たちとは、大学が違う可能性だって高いし、
県大会優勝、全国大会ベスト十位くらいになっておいた方が、
この中学校にとっては自慢であり、有利であろう。
あと、そもそも俺は高校になったらテニス部やめて芸能界に集中するつもりだからな。
まあ俺と俺の親以外知らねぇけど。
ちなみに皆、俺の事、テニス大好きだと思っているかもしれない。
俺の事、楽しんでいるだけど思っているかもしれない。
いつメンでも、そう思っている人はいるだろう。でも、本当はそうじゃないんだ。
まあ、テニスはもちろん好きだ。楽しい。
このテニス部も。でも、バスケ部顧問が違う先生だったら、
俺はバスケ部にしていたかもしれない。それは俺には分からない。
だから、本当に大好きか聞かれると、YESとは言いにくい。
だから、少しいつメンに申し訳ないという気持ちがある。
しかも、俺は楽しんでいるけど、ガチの本気だ。勝負するなら絶対に勝ちたい。
まあ残りの二人もそうかもしれないけど。
俺には、「運動能力コピー」という能力がある。オリンピックのすごい選手の披露見れば、
そのまねができるということだ。
まあ、運動に限るし、吸収するときに物凄い体力使うけど。
しかも、その人の欠点もまねてしまうようになる。ちょっと面倒だ。
まあそんなことはさておき。
とにかく、絶対優勝したい。いや、させる!
そう心に刻んだ。県大会優勝して全国大会ベスト3になってやるんだ…!!
結賀ってかっこいいですよね…!
(第一話で言うな)
最後まで見てくれて嬉しいです!