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約束を果たせるまでは此処にゐさせて
「華怜、___」
「ご、ごめ、純怜、っ」
「**さよなら**」
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またあの日のことを思い出す。
「....私って、最低.....。どうして、あんなに突っ撥ねるような言い方......」
一人の教室でぽつりと呟く。
もうすぐ、この町は沈められる。
大きなダムとして。
みんな、死にたくないからと東京や大阪などの都会に逃げていった。
|恵奈《えな》母さんも、
|碧《あおい》父さんも、
|嵐《らん》姉さんも、
|流果《るか》も。
|優《ゆう》も、
|夢子《ユメコ》おばあちゃんも。
凜ちゃんも。
そして_____親友も。
|純怜《スミレ》は私に逃げるように勧めたけれど、
私はここに残ることにした。
そして大喧嘩をした。
私だって純怜と生きていけたらよかった。
生きたかった。
けれど私の道はこうしか残されていない。
「やぁ、|華怜《カレン》。準備は出来たか?」
「クソ死神......本当に、私が死んだら、純怜を生かしてくれるんだよな?」
「当たり前じゃありませんか。そもそも短期間に二人以上殺すのは禁止されていますから」
「そう、か。よかった。」
「それでは、さようなら。消えてください」
フリガナが片仮名の人物はもう既に▨▨▨いるそうだ