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第9話「世界の穢れ、最終モップ決戦」
魔王のマントを洗濯したことで、誠は世界中の“穢れ”に干渉できるようになった。 だが、魔王は怒り狂い、ついに“穢れの核”を解放する。
「我が力は、世界の汚れそのもの…!貴様の清浄など、塵にすぎん!」
空が黒く染まり、大地が腐敗し始める。 王都では、建物が崩れ、空気が濁り、人々が倒れていく。
誠は王様に言った。
「俺、行ってきます。モップ一本で、世界を磨いてくる」
「…そなた、かっこよく言ってるが、やってることは清掃だぞ」
誠は魔王城へ向かう。 途中、かつて助けた村人たち、学園の生徒たち、砦の兵士たちが集まってくる。
「誠さん、これ使ってください!」 「特製モップです!毛先が金属繊維です!」 「洗剤、持ってきました!レモンとラベンダーの香りです!」
誠は受け取ったモップを掲げ、叫ぶ。
「掃除魔法、最終形態――“世界浄化モップ・Ω”!」
魔王との最終決戦が始まる。 穢れの波が押し寄せるが、誠のモップがそれを一掃する。
「うおおおお!社畜魂、全開だぁぁぁ!」 「この拭き取り力…人類の希望だ…!」
魔王は叫ぶ。
「やめろぉぉぉ!その香りは…俺のトラウマ…!」
誠は最後の一撃を放つ。
「これが…俺の残業代だぁぁぁ!」
モップが魔王の額に直撃。 穢れが晴れ、空が青く戻る。
世界は、清潔になった。
誠はモップを地面に突き立て、静かに言った。
「俺、異世界で“環境省”になってる…」
ちなみに毎日投稿は10時に出してるよ