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気まぐれ小説~捨てられた魔法使い~
私は、|咲良《さら》。魔法王国の女王様。私たち魔法王国は人間王国に恨まれているの。「魔法使いは悪魔だ!」と。でも、私たちは平和に暮らしたい。だから私たち魔法王国は人間王国を支配することにしたの。今は、家にマドちゃん、ピンマちゃん、ひっちゃん、キノちゃんの4人がいてみんな捨てられたり、今でいうDVを受けた子たちを私がお世話しているの。特にマドちゃんとピンマちゃんは不思議な捨てられ方をしていたの。
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マドちゃんとピンマちゃんは姉妹で、マドちゃんが4歳・ピンマちゃんが2歳の時に両親が離婚しちゃったの。マドちゃんはお父さんに、ピンマちゃんはお母さんについていったの。実は、両親は人間王国の王家の人だったのよ。でも、世には公表しなかったのよ。離婚したことについて。そしてある日、二人ともそれぞれお母さん・お父さんからDVを受けていたのがもう耐えきれなくて「もう、出ていく!」と言ってマドちゃんが10歳・ピンマちゃんが8歳の時に二人とも同時に家出をしたらしいの。その歩いていた道でぶつかったらそれが別れちゃってた姉妹だったって。でもそのことを歩いていたお母さんたちに伝えたら、「今更、お姉ちゃんが!とか妹が!とか騒がないでくれる?私たちにはもうあなたたちは大きなお荷物なのよ。じゃあね」と言って銃で体を撃たれたの。幸い肩と足だったから命に別状はなかったんだけど意識がなくなったところを私が助けたの。
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他の二人も同じような感じで、現在ひっちゃんが7歳・キノちゃんが9歳なんだって。ある日、みんなは魔法を持っているのか検査したら、みんな人間だと思っていたんだけどみんな魔法使いだったの!4人とも人間への信頼は無くなったから本格的に私の養子として育てていくことにしている。
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**ゴンゴンゴン**
「失礼いたします。伝言でございます」
何か紙を渡された。そこには、
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咲良へ
私は人間王国の女王の|杏実《あみ》です。私たちは魔法王国の魔法使いが信じられません。魔法使いは悪魔なのですよ。あと、私たちの子供を返してもらえますか?そういうところが魔法使いの悪魔要素なのですよ。まあ、自覚はないと思いますがね。とにかく、魔法王国の魔法使いを処分するんだね。さもないとあなたを襲撃する。
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と書かれていた。明日は大変な日になりs**バンッ**
__キャッ!!__
「魔法王国の女王、咲良確保。直ちに逃走開始いたします」
「ん!ん!んん!!」
喋れない!見えない!みんな、どこ?助けて!きっと足を撃たれたんだわ。すごく痛い。
「咲良よ、私は杏実だ。あなたを捕まえに来た。これからあなたが自由に活動できぬよう監禁いたす」
マドちゃん、ピンマちゃん、ひっちゃん、キノちゃん!どうか無事でいてください!
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今日は監禁生活1週間目。杏実と話せるときが来た。その夫の|三樹《みき》も一緒だ。
「咲良。調子はいかが?まぁ、調子が良くても外の世界には一生出さないけどね」
「そうだぞ。杏実ちゃんがそう言ったら一生出れないね~」
あっ、そうだ!子供たちは?子供たちはどうなったの?
「えっと、子供たちはどうなったの?」
そう聞くと思い出したかのように
「あ~!置いてきたよ。だってでっかい粗大ゴミだからね!」
「そんなことないよ!子供たち、子供たちは大切な大切な宝物なんd」
**「咲良さん!!ママ、パパ、、、。いや。ばばあ、じじい!私たちの仲間に何てことしてくれるの!?だ、だから馬鹿なのよ!私たちの気持ちも考えないで自分のこと優先で。被害者を増やさないでよ!私は、、、。こんなばばあとじじいの国づくりには反対なのよ!」**
急に子供たちが入ってきてみんな口を開けて「ポカーン」としていたが、杏実が口を開けた。
「は?あんたたちのほうがよっぽどの馬鹿よ!こんな魔法王国の女王なんかを仲間とか思って。魔法使いは悪魔なのよ!!わかってるの!?」
悲しそうな表情をしながらピンマちゃんが
「じゃあ、私たちは悪魔ってことで勝負しようよ」
そう言い、悪魔の笑顔を見せた。これには杏実たちもびくびくしている。でも子供たちは辞めない。ちなみに、杏実たちは子供たちが魔法使いだったことにも驚いている
「負けたら謝ってね~。でも、そんだけじゃないからね!」
そしてざっとルールを説明して始まった。(戦争にルールなどないけどね)
「クリスタルストーン!(石の魔法)」
石の魔法が杏実にヒット!
「グハッ、、、。砲台だ。いけ!」
でも、砲台の球をみんなよける。そして締めの、、、
**「5人で一つ。カラフルサンダー!!(雷の魔法)」**
2ヒット。杏実たちは、気絶した。そんなに威力すごかったかな?
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人間王国は、
「魔法王国を尊重すること・被害を犯した2人(杏実・三樹)を処分すること・魔法王国も、人間王国と仲良くすること・「魔法使いは悪魔だ!」と言わないこと
が決まった。これにて一件落着。あっ、そうそう。マドちゃんたちは私の養子と正式に発表された。
--- END ---