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妹と僕
ハイリスクレッド
18🈲Mild 6
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Good-bye my Sister…
☆
令和元年。
『十年一昔』って言葉知ってる?
この、お話しは、平成の時代になって数年後のお話しです。
それは、人と人が愛し合うって事は性別とか、年齢とか、国境とか、血縁さえも越えるのか…?
ってお話しです。
☆
やっと家族のひとり一人が携帯電話を持てる料金設定になった時代でした。
僕は、周りの仲間達の繋がりで既に携帯電話は持っていた。
一日の仕事を終えて、仲間達と晩飯を食って両親と暮らす我が家に帰宅した。
その我が家の駐車場に嫁に行った妹の車があった。
が、気にも止めず僕は、二階の自分の部屋へ向かう。
荷物と携帯電話を置き、一階のリビングへ降りようと思った時、
『お疲れ~後でMailするから~』
『私もMailする~』
の仲間達の言葉が、ふっと頭を過って、僕は携帯電話をジーンズの尻ポケットに押し込んだ。
一階のリビングへ降り、一度通り過ぎキッチンへ向かう。
冷蔵庫からビールを片手に再度リビングへ向かい、ソファーへ腰を下ろそうした時、妹が、僕の尻ポケットの携帯電話に気が付いた。
「兄さん携帯電話持ってる~」
と声を高く発した。
…は?それがどうした?
「私も持ちたい~」
…勝手に持ったらいいじゃん!
「だって、専業主婦だもん私~」
…だったら旦那に買って貰えよ!
「え~無理だよ~兄さん買ってよ~」
☆
僕の名は、瀧(タキ)周りからは、タッキーと呼ばれている。
僕の妹の名は、三穂(みほ)周りからは、ミポリンと呼ばれている。
僕の妹は、兄の僕が働き始めた頃から自分が欲しいモノがあると兄の僕におねだりするのが習慣化していた。
年齢差が十歳もあるせいか僕もついつい甘やかし、大抵のものは買い与えていた。
しかし、嫁に行ってまで兄の僕におねだりするのもいかがよ?
兄の僕に買ってもらった携帯電話で旦那と会話、Mailするのって…
なんか、筋違いなんじゃない?!
そこで僕は、悪戯心も込めて妹に言ってみた。
…俺が携帯電話買ってやったら、俺との会話、Mailしか許さねぇぞ!
「いいよ、買ってくれるなら兄さんとの為だけに使う~」
と妹は満面の笑顔で答える。
…マジか?
しかし、妹の満面の笑顔は可愛い~。
そんなこんなで三日後の日曜日に携帯電話を買いに行く事になってしまった。
☆
妹と約束の日曜日の朝
僕は、自分の部屋のドアが開かれる気配を感じた。
次の瞬間、ドッと身体が重さを感じる。
重っ、苦しい、何だ…?
僕が、息を整えながら目を開けると
妹が兄に馬乗りになっている。
…何やってんだよ朝から
「携帯電話買いに行くから起こしに来たの」
妹の言葉に時計を見る。
…ったく、まだ早えよ!
「だって、待ちきれないもん~」
って言うか、兄妹とは言え裸にトランクスだけで寝てる男に馬乗りって…思いながら
…とりあえず、朝飯食うから俺の上から降りろよ!
「わかった~」
満面の笑顔の妹。
やっぱ、妹の満面の笑顔は可愛い~。
この可愛い~満面の笑顔を見るために甘やかし何でも買ってやってしまうのだ僕は。
☆
携帯電話の購入を済ませ、昼飯を食いに少しだけ車を走らせカフェレストランへ。
妹は携帯電話の設定操作に夢中である。
「兄さんアドレス交換しょう~」
…じゃ、ちゃんと打ち込めよ!
「うん」
QRコードなんてどころか、赤外線通信も無い時代、手作業で英字と数字を打ち込んでいたのです。
妹は携帯電話の電話帳に僕をタッキーの呼び名で登録した画面を見つめながら満面の笑顔をキラキラさせながらアドレスを打ち込んでいる。
やっぱ、妹の満面の笑顔は可愛い~。
「兄さん初Mailするからね~」
僕の携帯電話のMail着信音がする。
Mailを開くと
【兄さん、ありがとう~大好きだよ】
に、キスを表す顔文字にデジタルなハートが付いていた。
…兄貴にキスする顔文字ってのはどうなん?
「え~ダメなの~?」
そう言いながら妹は、僕の食ってるドリアを見つめて
「ひとくちちょうだい~」
…なんで?自分のパスタ食えよ!
「いいじゃん」
…わかったよ!
「やった~」
満面の笑顔で、あーんと口を開けている妹。
…面倒くせぇなぁ!
ドリアをすくったスプーンを僕は妹の口へ運ぶ。
満面の笑顔の妹。
やっぱ、妹の満面の笑顔は可愛い~。
妹は更に笑みを強めて一言。
「うまっ、って言うか、間接キスだよねこれって~」
………
キスしてる顔文字の次は、間接キスかよ…
兄妹だろ?
☆
妹の家へ送り届けてから自宅へ帰り、自分の部屋へ入ったと同時にMail着信音が鳴る
妹からだった、妹の家から自宅へのかかる時間を計算してMailしたのだろうが、あまりにドンピシャッだ。
Mailを開けて見る。
【携帯電話ありがとう~、お昼ご飯ありがとう~デート楽しかった、ありがとう~】
キス絵文字にハート付。
デート?
妹に返信する。
[デート?って言えるか?]
妹からの返信は直ぐには無く、僕は一階のリビングで少しだけテレビを見て晩飯を食って風呂へ入ってビールを片手に自分の部屋へ戻った、時間はもぅすぐ夜中の0時になろうとしていた。
Mail着信音がする。
妹からだ
【タッキーって呼んで良い?】
[なんで?]
僕からの返信だ。
【ダメ?】
[じゃミポリンって呼ぶのかよ?]
【うん、恋人みたくない?】
[旦那いるから不倫だろ?]
【ケータイの中だけでいいから…ダメ?】
[いいよ、好きにしろよ]
【ありがとう~タッキーのこと大好き~】
なんか変な感じはしたが可愛い~妹は結婚ストレスたまってるのか…?
まぁ解消になるのなら?と同調した。
[俺もミポリンが大好きだよ!]
☆
妹との恋人ゴッコMailは、しばらく続いたある日
妹から
【ねぇ、タッキー、デートしょうよ~】
[マジでか?]
【うん、映画見て、ドライブして、晩飯食べるとか】
[俺はいいけど、大丈夫かよ?]
【会いたいの、じゃないと私、大丈夫じゃなくなるよ】
やっぱ、結婚ストレス有るなこれは…
[わかったよデートしょう!]
どうなってる妹よ…?
ミポリン…
[ミポリンのいい時に合わせるよ]
【ありがとう~やっぱりタッキー大好き~】
僕はミポリンの満面の笑顔を思い浮かべ約束をした。
そして約束の当日が来た。
☆
「タッキー手繋ごうよ」
…タッキーとミポリンはケータイMailの中だろ!
「気が変わったの」
…ふぅ~ん
手を繋ぎ、腕を組み、身体を寄せ合い、ミポリンの希望通りに映画を見て、ドライブをして、晩飯を食った。
辺りがすっかり夕闇に包まれる時間になった。
妹を送り届けなければと思いながらも僕は、なかなか踏ん切りがつかなかった。
何故か?
ミポリンを帰したくない。
何故か?
それはまだ今日のミポリンの心からの満面の笑顔を見てなかったからだ。
「波の音が聞きたい」
…うん、よし、行くか!
僕は車を走らせ海辺へ向かった。
夜の砂浜を手を繋ぎ、腕を組み、身体を寄せ合い歩き波の音を聞きながら、ふっと足を止め闇夜で見えていない海を見つめながら呟いた。
…ミポリン、笑わないな今日は…
ミポリンは静かに身体の向きを僕に向き直し呟いた。
「愛して私を…」
闇夜で見えてないはずなのにミポリンの唇は艶やかに浮きあがっていた。
瞳は閉じられ僕を見上げているように感じられる。
無抵抗に僕の顔はミポリンの顔に近づいてゆく。
ミポリンの唇に僕の唇が合わせられる。
その瞬間、妹という感覚は抹消された。
僕は、恋人ミポリンを愛し繋がりを求めていた。
☆
その夜、僕とミポリンは結ばれた。
ミポリンの艶やかな唇を合わせ唇を吸い、舌を絡める、唾液を吸う。
ミポリンの絹のような肌に溶け込む僕。
その肌に舌を這わせる、首すじから二の腕、指先一本いっぽんから脇の下へ
小高く膨らんだ胸、その先端部の硬くなった乳頭へ
胸の谷間から腹部へ舌を這わせ降りてゆく。
下部の茂みに沿って内腿へ膝の裏から脹ら脛、爪先まで舌を這わせ指の先を優しく口に含み吸ってみる。
甘美の声を漏らすミポリンの身体を抱きしめながら、僕の指先は彼女の祕部へ、ミポリンのしなやかな脚が開かれてゆく。
その開かれた祕部に舌を這わせ舐め蜜液を吸い更に後ろの菊門までくすぐる。
甘美の喘ぎ身体を反らしたミポリンの祕部へ僕の局部をあてがい静かにゆっくりと入ってゆく。
ミポリンの祕部の中の温かさに酔い一体化の悦びを究める。
ミポリンは妹じゃない僕の恋人、世界一、いや宇宙一大切な恋人だ!
満面の笑顔の可愛い~ミポリンが愛しい。
そして、僕に抱かれている艶やかで美しいミポリンが愛しい。
愛してる!
☆
僕とミポリンの甘美な夜の求愛は朝日の射し込むまで何度も何度も繰り返された。
その夜から一週間後、僕は両親と暮らしていた家を出てアパートに部屋を借りた。
その夜から二週間後、妹は離婚した。
妹が離婚して三日後、僕のアパートの部屋に妹はやって来た。
僕と妹は互いの命が尽きるまで愛し合い共に生きる誓いを立てた。
モラルとか法律で何とかいう、結婚という薄ぺらな決まり事、紙切れに縛られない永遠の誓いを立てた。
僕の妹は抹消され
妹の兄も抹消された。
そして、僕とミポリンの永遠の愛は誕生したのです。
終り。