公開中
何処にも出ぬデウス・エクス・マキナ
どこにもいずらぬでうす・えくす・まきな
まほろり三十三話「Lost・Girls」ネタバレ注意。あの時の真霊・苺香(一部)視点です。
ほんのちょっとセリフとかだけ改変要素あり。展開は変わらないのでご安心を(白目)
音々から「明日放課後公園に行かないか」という趣旨の連絡が来た。
どうやら一ノ瀬莉亞音という高等部の先輩と会うらしいのだ。
音々のことだから、どうせ「仲良くなってもらおう」とかそういった目的だろう。
「……それだったら…」
私は、メール画面に「苺香様も誘っていい?」と打ち込んだ。
苺香様の人脈は元から|宇宙規模《圧倒的誇張表現》だが増えても損はない。
苺香様に見合わない者だったら私が切り捨てればいいだけの話だし。
「まぁ、ねねの友達ならそんなこともないわよね」
画面に表示された「いいよ!」の文字を確認して、苺香様に送る文言を考えた。
「…ん?あ、まれいからメール!」
メールで真霊から会話を始めるのは珍しいから、すぐにメッセージ画面を開いた。
「へー、ねねちゃんの友達かー…」
明日放課後公園へ音々ちゃんの友達と会いに行くから一緒に行かないか、という旨のメール。
音々ちゃんの友達ならいい子だろうし、悪い子でも真霊が守ってくれるでしょ。
そんな軽い気持ちで「大丈夫だよ!一緒にいこっか!」とメールを送った。
「みんなと会うの楽しみだな〜……あ、|▓▓▓▓▓《個人情報の保護》からも誘われてたっけ…」
今更思い出したがまだ行くかは言ってないのでさっと断っておこう。
昼休み。
魔物も魔人も出現せず、私達は呑気に会話を広げていた。
「りあねっちだっけ、会うの楽しみだなぁー!」
「りあね先輩...高等部だから会うこともないものね」
美海の言葉に相槌を打つように、私は言葉を返した。
実際私も楽しみだ。5割以上は苺香様と会えることにだが。
一応莉亞音先輩と会うのも楽しみではある。一応。
「えへ、楽しみだね!」
「うん!」「えぇ。」
音々の言葉に、私と美海は同時に言葉を返して微笑んだ。
放課後。
指定された公園はよく魔物が出る場所だった。
良い思い出はないが、苺香様と会えるので無問題である。
本当に苺香様と会えるのが楽しみだ。頭が苺香様でいっぱいだ。
……そういえば本当の用事は音々の友達と会うことだったか。うっかり忘れていた。
「__まぁ、細かいことはどーでもいいか__」
音々が何か呟いていたが、追求する気もないのでスルーした。
「というか、まいかちゃん隣の市からこっち来てくれるんでしょ?だいじょぶなの?」
「ええ、ねね達に会えるって言ったら喜んでたわ。」
苺香様は心配だから迎えに行こうかと思っていたが、先に釘を差されたので行かなかった。
やはり苺香様は私の心を読める超能力者なんだな。(違う)
「まいかぴーに会うの久しぶりだなー!」
「最後に会ったのいつだっけ?」
二人と他愛ない話をしながら、公園へ向かった。
公園の入口に人影が見えた。あれは苺香様だ(確信)
「まいか様!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「ん、あ、まれい!!!!」
苺香様も私に気づき大きく手を振ってくださった。尊い。やはり神だ。
私は苺香様に駆け寄って、音々と美海も私を追ってきた。
「来ていただきありがとうございますまいか様!!!!!!!!!!!!」
「あは、こっちこそ…」
「みうちゃん達も久しぶり〜」
「まいぴーおひさー!」
「久しぶりー!」
苺香様は眩しい笑顔をこちらに向け、私と二人にお言葉をくれた。
かわいい。それはもはや凶器です苺香様お願いなのでしまってください(限界化)
「今日は誘ってくれてありがとね、ねねちゃん」
「ううん、こっちこそ来てくれてありがとう」
苺香様と音々が感謝を述べあい、小さい会話をした。
……いや別に嫉妬などはしてないが苺香様も誘おうと言ったのは私であってその((
「まれいも、誘ってくれてありがと!」
「わ°ッッいえこちらこそ私如きのカスのような提案をご可決いただき___」
「まれいちょっえっ土下座はやッッ!!」
なぜ世界は苺香様を見つけないんだ。人間国宝だろこんなの。笑顔が凶器だ。
「今日会う子…りあねちゃんだっけ?」
苺香様を話題を変えて、りあね先輩のことについて発言した。
そういえば元々はそうだったな(記憶力)
「そーだよ〜、もうい__」
音々が公園に足を踏み入れた。
「「「!!!」」」
___その時禍々しい、少し覚えがある空気が広がっていたことに気づいた。
私は苺香様に見えないよう変身するアイテムを取り出す。
「まいか様、蜂が居るので少し離れていてください。」
「っ、え?まれい…?それにねねちゃんとみうちゃんも…」
「いいから!下がってまいかちゃん!!!!」
苺香様はまだ動揺しながら入口の方へ下がった。
そんなことより苺香様に離れるよう言ったこの舌を噛みちぎりたい!!!!!!
確かに魔人の気配がしたから仕方がないが、無礼は無礼。後で切腹しておこう。
というかそれより私にこんな言葉言わせた魔人が悪い。ふざけるな魔人。絶対仕留める。
「魔人…だよね、この気配」
美海が不安そうな顔をしながら呟いた。私のこともある。不安になるのは仕方ない。
が、
「大丈夫よ、何とかするわ。」
「まれー……!」
二度と苺香様にあんな_____
「__しなないで……__」
あんな顔はさせない。
決意が私の心を燃やした。
「ねーぇ、茶番終わった?」
「「「!?!?」」」
気づかなかった。人間じゃないと、一目でわかる空気をしていたというのに。
私達はまだ変身できていない。変身しないと戦えない。
さっさと変身を_____
「__……、そっか、__」
……?
魔人は、音々を見て少し悲しそうな声で呟いていた。
「魔法少女さん、はやく変身しちゃってよ?わたしと戦うんならさァ♡」
……やっぱり気づかれてたか。
まぁそんなことはどうでもいい。苺香様を守る、それだけだ。
「ふたりとも!」
「うん!」「えぇ!」
音々の声掛けに答えて、私達は同時に叫ぶ。
「「「『マジカ・ロジカ』!!!」」」
辺りを三色の星が包んでいく。
…魔人の目は、どこか悲しそうだった。
「じゃ、戦おっか♡」
変身が終わって、魔人は狂気を含む笑みを浮かべて笑った。
「あ、わたしはネリア・リジカ」
「よろしく〜♡」
………魔人によろしくする気はない。
「ッ、とぉ!」
私の気持ちを代弁するように音々…いや、ネネは素手で魔人に殴りかかった。
が、大きな星のついたステッキで受け流され、初撃は失敗で終わる。
「キャハッ、ねぇ、その程度なのぉ!?!?」
まだいけるでしょ?、と魔人は笑う。気色悪い。その笑みを二度と向けるな。
「ネネ!」
「っ、ミウ!」
ミウに呼ばれてネネは一度下がった。するとミウは魔人の方向に丸い物体を投げた。
「んー、何これぇ?」
心で応えよう。それは_____
--- ドンッ!! ---
爆弾だ。
「っ、よし!!」
煙と土埃で相手は見えないが、ダメージは入っているはず。
このまま畳み掛け__
「きゃは…よっわぁ♡」
「っ、な!!」
……無傷。
魔力の残滓からして咄嗟にバリアを張ったのか。
にしても反応できる反射神経とミウの爆弾を防ぐバリアを張れるほどの魔力…
明らかに格上だ。
だがダメージがないだけで時間稼ぎはできる。なら私のスレイブ・マインで__
「もぉ終わりぃ?じゃあ…」
「今度はこっちからいくよ!!♡」
ッ脳内で作戦会議をしていたら魔人が視界から消えた。狙いは____
「あなたはやっかいだからねぇ♡」
「っ、!!」
私!!!!
急いで 私に 防御魔法を_____
「『|終結《BAN》』」
「ッ、ア”ァ”ァ”ッッッッッ!!!!!!!」
「…っぇ、?」
は?
私の水星コールには傷一つついていない、じゃあ今の叫び声は__
「…ま、いか、さま………?????????」
うそ
水星コールの前にいた苺香様の、あの美しいからだのほとんどが肉塊と化していた。
「う、そ、」
「うそうそうそうそうそうそうそうそ......ちが、これっ、これ...ぇ、は...????????」
理解が、追いつかない
苺香様がくずれてる
もどさないと
あつめて
もどさなきゃ
「あ、や、っ”ぱ、ま、れ、”いだ、った”んだぁ...」
苺香様が、笑った。
でも、眩しさがない。
ちがう
ちがうちがうちがうちがうちがうちがう
「ち、ぁ、ま、いかさま、だいじょうぶです、わた、わたしが...」
私がなんとかする。
なんとかしなきゃ
「大丈夫よ、何とかするわ。」
私が言ったんだぞ。
なんとかしなきゃ
回復魔法、
「『スターロッド』、『スターロッド』、『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』『スターロッド』…ッッ」
回復しない
なんで
魔力が
まいかさま
だいじょうぶですから
わたしが
「あ”のとき”だ、た”す..け、てくれた、のっ、げふ、も”、まれー、だ”った”ん”で、しょ?」
しゃべらないで
あの苺香様の美しい声が歪んでいくのが、聞いていられない
「ねぇ、しなないで、まい、っ、か...ぁさま...!!!」
「わ、たし、なんか、っの、ために、いかないでっ、ねぇ、もう」
なんでなんでなんでなんでなんでなんで
苺香様を守るためなら
「『|終結《BAN》』」
あの魔法で死んでよかった
あれで苺香様が守れたなら
私は死んでもよかったのに
ねぇ苺香様
しなないで
おねがい
あつめて
もどって
「ねーぇ、もうどーみたって助からないよ?ね、マレカちゃん?の大切なヒト」
魔人が笑う
「わかった?大切なヒトを奪われるキモチ、ねー、マホーショージョさん?」
助けず、追い打ちせず、傍観して、
「まれ、い、わた、しの分も生き...て、ね?」
やだ
まいかさま
「ッ、あ___________________________」
唯一光って見えたあなたの目が、光を失って閉じた。
あぁ
なんでだろう
苺香様の体が、苺香様を失っただけで美しくなく見える。
言葉がないだけで、ただの他人に見えてしまう。
吐き気がした。
「ッぅ”」
|▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓《この音声は規制されています》
吐瀉物と血が入り混じった池が、そこにできた。
「…、なに、してたんだっけ」
「さぁ?」
「そもそも、ねねがここに行こうって言ったんでしょう?」
「公園って...何するつもりだったんだっけ?」
「誰かに呼ばれたからー、とか言ってなかった?」
「うーん...わたしの知り合いに”高等部の人とかいない”から...会わないってこともあんまないし...」
「でも、ひろとさん?は中々会えないじゃない」
「ちょっとー!!もーー!!!」
「まれいだって、会いたいひと...」
「別にいないわよ」
「あはは!!」
「む~~!!!」
……………
遥か上空、天国のモニターの中で、三人の少女が笑いあった。
「……まれー、楽しそうだなぁ」
「…よかった。」
ピンク髪のツインテールが、少しだけ揺れた。
制作時間1時間超え、約5000文字。グエー!!!!
ちょこっとタイトル解説をば
デウス・エクス・マキナ▷機械仕掛けの神、複雑な問題を強引に解決させる。ご都合主義の権化。
デウス・エクス・マキナの問題解決って大体良い方向って私は捉えてるんですよ。
それが何処にも出ぬってことは、そういうことです(語彙力)