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逃避行
深夜1時 寝静まる夜 一人きり
月明かり 頼りに 歩き出す 逃避行
見たくない現実 よみがえる過去の記憶
見えない明日の自分の姿
耐えきれないくらいに
押し潰されてしまいそうな重圧
誰か助けてくれますか
哀しき故に歌う空へと逃げるように
怪奇なもの見る視線と鋭利な言葉の囁き
追いかけた夢は何処へ目指した場所は何処
絶望の淵にやられ 背中から堕ちてゆく
手をのばせど 届かぬ 希望に
何度 触れようと したのでしょうか
遠く 薄れゆく 夢の続きは
見られぬまま朽ちてゆく
光差さぬ影の中で偶像を見つめる虚ろな目
誰の役にも立たない役立たず
誰の目にも写せない心を閉ざす
誰にも期待されずに消えてしまいたい
逃げるように 逃避行
今何時 夜は|耽《ふけ》る まだ一人
月明かり 雲隠れ それでも 逃避行
通じない考え また一人減る仲間
明日の自分は何処に行くのだろう
耐えきれなくなった 重圧に
素通りしていく人々
哀しき故に歌う海へ誘われるように
不気味な色をした瞳 誰にも届かなくなった声
高く掲げた目標なんて目指した目的地なんて
着くことのない終着点 暗い道を行く
手をのばせど 届かぬ 星空に
何度 願いを 流したでしょうか
遠く 途切れてく 物語の続きは
誰にも触れられず 朽ちてゆく
光差す光の中で何も映さぬ瞼の奥の目
歪な形の心の中風|靡《なび》く
歪な思考で何を考える
誰にも期待されない要らない子
このままずっと 逃避行
1人きりの逃避行
目的地はどこだろう
行く末はどこか遠く
冷たい風が頬を撫でる
伝わらない思い打ち明けず
暗い道を進み続ける
月明かりすらどこかへ消える
星の光も消える
明日の自分はどこだろう
ずっと続く逃避行