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0章-3 キセキの力とワリオのゲーム
消えた精霊達は街の中にはいなかった。途方にくれるじゃぱぱ達の前に、犯罪組織“ブラッドムーン”の一味であり、悪徳不動産屋の社長の小室が現れる。彼は精霊達を宝石に変え、どこかに行ってしまった。その時、精霊が残したと思われる書き置きを見つけ・・・
『この書き置きを読んでくれている頃には、私は既に囚われの身となっているだろう。
私はレッドルビーの精霊・ルカを宿すエリカだ。突然いなくなってすまない。
奴ら・・・ブラッドムーンは危険すぎる。私達は魔力を奪われ、操られ、宝石に変えられてしまった。
この書き置きを見ている君たちに頼みがある。私達を助けてくれないだろうか。
あいつらは人間を宝石に変えるマシンを持っているが、私たちの最後の抵抗として、マシンを停止させてある。
再起動するまでに時間はあるはずだ。その隙に10人の幹部を倒し、マシンの電源を10個全て破壊してくれ。
全ての電源がなくなれば、マシンは動かない。そうすれば、あとはマシンを壊すだけだ。
マシンが壊れれば、私達も元に戻れる。
もし戦うための力がないのなら、ワリオカンパニーにある私の机を調べてくれ』
ふうはや「・・・だって」
たま「戦うための力って・・・なんなんでしょう?」
ワリオ「エリカの机か。今から見に行くか!」
ワリオは会社に入り、爆速で何かを取ってきた。
ワリオ「説明書みたいなのがあったぜ」
ぽん太「何これ、“キセキの力”?」
ファイブワット「さっきの書き置きと同じ字ね。エリカの直筆メモかしら?」
メモには、こうあった。
『ワリオ達がゲームの中に入った時、彼らにそれぞれの特技や持ち物を使う特殊能力が付与された。私はこの力を“キセキの力”と呼んでいる。
私達を助けるだけの能力がなくても、ゲームの中に入れば、キセキの力が発現するかもしれない。
能力は大抵、自分の特技や好きなもの、よく持っているアイテム、周りからのイメージが能力になることがあるんだ。君達も試してみてくれ。能力が使えるようになるかもしれない』
じゃぱぱ「ゲームに入るって・・・何だ?」
ペニー「以前、私以外の皆さんが、ゲームバグだらけのゲームの中に吸い込まれたことがあったんです。その時のゲーム機から、また入れるかもしれませんね」
しゅうと「そのゲームってどこにあるかわかる?」
クライゴア「どこかに保管されているはずだが、ジミーなら知っているかもな」
ジミー「それならここだYO!」
ジミーがゲームを取り出してきた。う◯このボタンひとつがついている、ツッコミどころしかない機械だ。
クリケット「このボタンを押したら、俺達はゲームの中に吸い込まれたんだ」
アナ「あの時はピョロが乱入ちてきたの」
たま「中にヒントがあるかもしれません!私行きます!」
たまは1人、恐れる様子もなくボタンを押し、ゲームに吸い込まれてしまった!
じゃぱぱ「たまちゃん⁉︎躊躇なさすぎだって!」
ぷちぷち「俺らも行かなきゃ!」
ふうはや「たまちゃん1人を行かせるわけにはいかない!」
残された夏コラメンバーも、次々にボタンを押してゲームの中へ。
キャラクター図鑑No.3
モナ
年齢:17歳
職業:ダイヤモンド高校2年生
所有アイテム:モナバイク・モナブーメラン
攻撃:ブーメランを操る
弱点:ブーメランを投げないと止まれない