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0 〜ゼロ〜
朝起きる、ご飯を食べる、学校へ行く、勉強する、家に帰る、ご飯を食べる、お風呂に入る、寝る。 の繰り返しをしてるだけでよかった。
チリリリリリリリリリリリッッッ
ガタン
目が覚める。
「あぁ、こんな時間かぁ…」
準備をして、朝ご飯を食べる。
味噌汁の油揚げが美味しい。温かみのある、作ってくれた味噌汁が一番。
今日も学校に行く。何事もなく、何となく過ぎる毎日。別にこれがずっと続けばいいとは思ってなかったけど、これが壊されるのは壊されるでイヤだなと思った。
教室に着く。授業を何となく受ける。
「もうすぐテストだよ」「お前勉強しなよ〜」
そんな会話があちこちから聞こえる。
そっか。テストだっけ。
心の中でヤバいと思った。
友達が話しかけてくる、
「ねえ勉強してる〜?そろそろしないとだよね?勉強しないとテストは〜…10点かも♡♡♡」
あ。心配してくれてる。
「ありがとう。そうだよね。10点になるかもしれないよね。心配してくれてありがと!」
私は感謝した。
「そんな〜♡って…え?」
このときから既に異変は起きてたなんて、あのときの私は思ってもいなかった。
私はそのあとも何気なく授業を受けていた。
私は休み時間に、トイレに行った。
教室に戻る。
「_っ!!」
私の机に、落書きがされている。色々ひどいことが書いてある。そっか。悪口言われちゃってたのか。
謝ろう。
今その場で書いてる人たちに謝ろう。そうすれば、やめてくれるかも。
落書きしている人は、まだ私に気づいていない。
ごめんなさい!
ごめんなさい!
ごめんなさい!
大声で叫ぶ。
やめてくれない。私の言ってることが分からないのか?言うことが聞けないんだ。
なら…
イヤ、それはダメ。
ふーっときもちを落ち着かせる。
次の日も、落書きはあった。増えていた。
先生は言った。誰もいない机に何書いてんだって。でも私はいる。まぁ、先生が怒鳴った時は私は実際教室の外にいて、いなかったけど。
今度は靴がなくなった。どこに行ったんだろうと探したら、ゴミ箱にあった。これがいじめというのだろうか。私にはわからない。とりあえず、次の日、家にあった室内履きを持っていった。
段々、変になった。
先生には毎朝健康観察のとき、名前を呼ばれなくなった。すみません。呼ばれてませんと言っても
無視される。これもいじめ?いや違う。
友達も無視。男子も無視。他のクラスの人も無視。段々、無視してくる人が増える。増える。増える。増える。増える。増える。増える。増える。増える。増える。増える。増える。増える。
なんで?どうして?私にはわからない。
いじめ?かな。
わかんないわかんない。
それでも私は普通にした。そうするしかなかった。
1日も経てば、無視される生活に慣れた。無視されるから、ご飯も勝手にとって食べた。テストもカンニングした。みんなが無視するからいけないんだ。
無視されるようになってから、3日ほど経った頃、トイレでなんとなく鏡をみた。
ソレに気づいたのはその時だった。
私が映らない。なんで?鏡まで無視するの?
いや違う
私はいないんだ。
私は存在しない。
私は認識されない。
そんな言葉がフラッシュのように頭に浮かぶ。
だからみんな無視したんだ。
ちょっと安心した。
私はいない。
じゃあ私は何?
なんで意識があるの?
ふと、自分の名前を思い出す。
零花。れいか。レイカ。
自分の名前すら知らなかった。よく考えれば、何で今まで生きてこられたんだろう?
多分、都合よく記憶が失われているのかも。
そう考えよう。
認識されないのが、存在がないのが、段々辛くなった。実体はあるのに、でも存在してないのに、意識は存在する。
いや、これは意識?意識は存在?
わかんないわかんないわかんないわかんないわかんないわかんないわかんないわかんないわかんないわかんないわかんないわかんないわかんないわかんないわかんないわかんないわかんないわかんないわかんないわかんないわかんないわかんない
私って????
わかんない。
じゃあもう…
ハサミ、包丁、チェーンソー。
ちょっきん。
ぐちゃっ ブチぃぃぃッッ
ぐちっ
ぶちぶちぶちぶちぶちぶちぶちぶちぶちぶちぶち
ボキッバキッバキッバキッバキッボキッボキッ
バシュッッッバシュッッッザシュッッッザシュッッッザシュッッッザシュザシュザシュザシュ
ごりごりごりごりごりごりごりごりごりごりごり
ぶちゃあっ
血飛沫が上がる。それは私にしか見えない。この血だって存在しない。
なんかハサミと包丁とチェーンソーあるぞ
物騒だな…
誰かが殺人未遂でもしたのか…?
警察に通報しとくか…
指紋とか付いてたらアレだもんな…
気付かない。そこに死体があるのにね。
霊花は笑った。
実験番号0、実験中のバグ及び事故により、意識保管ポッド外に脱走。先日発生した複数の殺人未遂は、この被験体によるとみられる。
行方不明届は未提出。
捕獲予定は未定。
零花(霊花)ちゃんは、この私、たまごとじが生み出した想像でしかない!
だから、存在しないってこと!ちゃんちゃん♪
(台無し感すごい笑)