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第十章 お、終わった……
「愛を知らない私には」第十章です。
今回は新入生テストのお話です。
「「助けてください、お兄様方……!!」」
私と蓮斗くんは優斗さんと悠斗さんに頭を下げていた!!
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時は2時間前、学校でのこと。
「幸川さん、ちょっとこっちに来てくれる……?」
|HR《ホームルーム》が終わったあと私は坂井先生に呼び出された。
(ひっ、私何かしたっけ……?な、殴られる?)
坂井先生の口からでた言葉は驚くべきものだった。
「来週ね一年生の新入生テストがあるの。幸川さん今年転入してきたじゃない?だからね、幸川さんの実力を知る材料がみんなと比べてたりないの。」
そう淡々と告げる坂井先生。
(ちょっとまって……ま、まさか……)
「だからね、杏ちゃんにもそのテスト受けてもらおうと思って。」
私が恐れていたことをさっと口にする坂井先生。
(マ、マジか……で、でも実力計るだけのテストだから別にできなくても……)
「ちなみに赤点取ったらちゃんと補習があるから、できなきゃ放課後がつぶれるわよ?」
私の心を読んだように付け足す先生。
(やばい……できないと家事できなくなって幸川家追い出されちゃう……勉強しなきゃ……)
こうして今に至る。
ちなみに蓮斗くんは普通に新入生テストがやばいらしく私と一緒に教えてもらいたいらしい。
「「お願いします!!勉強を教えてください!!」」
声を揃えて言う私たちに二人がため息をつく。
「はあ、清々しいほどの開き直りだね。土下座までしちゃってさ。」
あきれた顔で言う、優斗さん。
「はあ、杏は環境が悪かったから仕方ないとは言え蓮斗、お前は何でなんだ!!」
怒りを通り越して呆れて言う悠斗さん。
「仕方ないじゃん!僕はサッカー推薦で入ったんだから受験勉強なんてしてないもん!!」
逆ギレ気味にそう言う蓮斗くん。
(蓮斗くんサッカーやってたんだ……初耳だな……)
「俺だってサッカー推薦だよっ!!それでも勉強はするもんだ!!逆ギレすんじゃねぇ!!」
正論をぶちかましている悠斗さん。
(悠斗さんもサッカーやってるんだ……かっこいいんだろうな……)
いやいや今はそんなこと考えてる暇がない!
「お願いします!勉強を教えてください!!」
私がもう一度深々と頭を下げると蓮斗くんも続いて
「お願いします!お兄様っ!!」
土下座でそう叫んでいた。
10秒ほどして頭を上げると、
「杏ちゃんには申し訳ないけど僕は今、忙しくて自分の事で手一杯なんだ。だからごめんね。」
申し訳なさそうに言う優斗くんに蓮斗くんが「「杏ちゃんには」ってどう言うことだよ!?」と指摘を入れる。
「俺も教えてやりたい気持ちは山々なんだけどよお、サッカーで全国大会に行くにはここが頑張りどころだから気が抜けねえんだ!!ごめんよ、杏!!」
顔の前に手を合わせて申し訳なさそうにしている悠斗くんに蓮斗くんがまたもや
「だから「杏」ってどう言うことだよ!?」
と指摘を入れる。
「「とにかく、教えられないから!!」」
そう言って自分の部屋に戻っていってしまうお二人。
「「お、終わった……」」
(どうしよう、幸川家にいられなくなるかも……)
(あ、そうだ!あれならいけるかも……!!)
そう思ったので早速聞いてみる私。
「蓮斗くんって得意科目数学とかだったりする……?」
すると少し考えてうなずく蓮斗くん。
「数学っていうか理系科目は比較的、ね……」
(嘘、理系!?じゃあいけるかも!!)
「ねえ、蓮斗くん。私、文系科目は得意なの。
……あのさ、よけれはまなんだけど……」
私の言葉に珍しく耳を傾けてくれる蓮斗くん。
「勉強、教え合いっこしない……?」
ここまでよんでくださり本当にありがとうございました!!
今回は新入生テストの前編でした。
今回は説明ばかりで面白くなかったと思いますが次回は面白くなる予定です!!
次回も読んでいただけると嬉しいです。