公開中
コピー使いのロスト·イヤー DAYS2 夜の逃走
Kinngukurieito
「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……っ!」
夜の闇の中、日真(ひま)ソウヤは必死に何かから逃げていた。胸が引き裂かれそうなほど激しく波打つ。
「俺は、何を……」
「ここは……一体どこなんだ?」
頭が割れるように痛い。直前の記憶が、まるで煙のようにすっぽりと抜け落ちていた。
タ、タ、タ。不意に、前方から足音が迫る。
ソウヤが顔を上げると、そこには黒いパーカーを着た背の高い男が立っていた。男はソウヤの顔を見るなり、
目を見開く。「お前、どこかで……まさか、ソウヤか?! 日真ソウヤなのか!?」
突然名前を呼ばれ、ソウヤは激しく戸惑いながらも、かろうじて声を絞り出した。
「あ、ああ……うん」
男は一瞬、厳しい表情で沈黙した。しかし、すぐに周囲の気配を察知して舌を打つ。
「ちっ……お前、多分つけられてる。こっちだ、来い!!」
その時だった。
『プロミネンス――!!』
鼓膜を突き破るような叫び声と共に、凄まじい爆音が響く。ゴオオオオ――ッ!!闇夜を真っ赤に染め上げる、凶悪な火炎の嵐が2人目掛けて襲いかかった。燃え盛る炎の向こう側から、冷徹な影が姿を現す。「こんにちは。――日真ソウヤ君、君を確保する」