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アメイジングキャッツワァルド<0.3日目>
頬肉 [登録] 👍0 👎0
6回視聴 3分前
Amazing Cats World!
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どれぐらい歩いただろう。
歩いても、歩いても、壁も無い。
人もいない。
方向感覚が狂ってしまいそうだ。
何も思い出せない。
自分の姿が変わっている。
誰もいない。
どこまでも続く白い空間。
「……僕は1人なのか?」
そう呟いた瞬間、頭上から声がした。
**『おやおやァ〜?迷子ですかい坊ちゃん!』**
「!?!?」
「誰だっ!!」
『そんなに警戒しないでください、別にとって食いはしやせんよォ。』
声の主はするりと僕の目の前に降り立った。
そいつは二足歩行の黒猫だった。
身長は僕よりも高く、黒と白のベストを着ていた。
まるでバーテンダーのような。
『アタクシ、《《カシス》》と申します。どうぞ宜しく。』
カシス、と名乗る猫は深々とお辞儀をすると馴れ馴れしく僕の首に片腕を掛けてきた。
「…ここはどこなんだ?」
『どこォ?』
『**`楽園`**ですよ。ら、く、え、ん。』
「楽園?」
『そう。楽園でございますよォ。アタクシが作った誰も苦しまなくていい楽園。』
『あなたは何かしらあってここへ呼ばれたのです。あぁ、さぞお辛かったでしょう?』
辛かったも何も、僕は何も覚えていない。
「…僕は何も覚えてないんだ。呼んだってなんだよ。」
『あ、そうでしたねェ。記憶無くなるんですよ。辛いことを思い出さぬようにアタクシが《《管理》》してるので。』
「僕は夢を見ているのか?これじゃまるで不思議の国のアリスじゃないか。」
『不思議の国のアリス…ひゃひゃ、あなた中々面白いことを仰いますねェ!』
『自分はか弱い女の子と。うんうん、今は多様性の時代ですからねェ。』
「僕は男だ!!そういうことじゃない!」
「…はぁ。それで、カシス。ここから出してくれないか。僕は何も辛い経験をしていないし。」
『あなたに家があるとでも思ってるんです?』
「…は?」
『辛い経験をしていない、と。いやいやアタクシが管理しているので覚えてるわけ無いでしょう?』
『最初はみんな今のあなたみたいになりましたが、もう慣れて楽しく暮らしていますよォ!さぁさ、早く行きましょうみんなの元へ!』
「おいまだ聞きたいことが」
『いーえいけません!アタクシは待てません!』
カシスは僕の手を掴み、どこかへ向かい始めた。
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