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第八話 『集まり』
良ければ自主企画参加お願いします‼︎
--- 特別部隊ルーチェ本部 〔広場〕 ---
「‥広場って‥本当に広いんだね‥」
学校にあるような朝礼台と桜の木、他にも沢山の花で囲まれた広場。今は冬なのに桜が咲いてるなんて、やっぱりこの世界は少し時間がズレてるようだ。
「あ、他の方々は大体集まっているようです!」
「え!?遅刻した!?」
「いやまだですけど、皆様お早いご到着ですね‥私達も席に座りましょう!」
「うん‥」
あの子は‥遅刻しないのかな、?
---
--- 特別部隊ルーチェ本部 〔席付近〕 ---
「え”、Kと僕って座る席列違うの‥?」
「はい、私達サポート係は後ろの方に。アリス様達魔法少年は前の方に座る事になっています!」
「じゃあ僕、知らない人と隣になるって事‥?」
「まぁそうなりますかね?ですがこれは番号順なので、右隣はさっきの少年になると思います!」
「!そうなの、!?」
「恐らくですがそうかと!」
「そっか‥なら、いいのかな。」
何も良くないけど。
「それでは、私は自分の席に向かわせてもらいます!」
「あ、ありがとう!気をつけて‥ね?」
「はい!アリス様こそ、《《楽しみにしてます》》!」
ん?楽しみにしてます?何を?
あぁ‥聞こうとしたのにもう行っちゃった‥しょうがない、僕も席に座ろう。
--- ・ ・ ・ ・ ・ ---
気まずいよぉ‥隣のあの子こないから凄く気まずいよぉ‥左隣の人となんか気まずいよぉ‥
「‥あの、」
「!?はい!!」
驚いたせいで声大きくなっちゃった‥すぐ驚くのどうにかしたいなぁ‥
「!ふふっ、驚かせちゃったらごめんね。」
「あ、いえいえ、!僕すぐに驚いちゃうので‥」
「急に声かけられたら驚くよね、わかる!僕も驚いちゃうかも(笑)」
「あ‥」
なんか凄い、話しやすい人かも‥動物の耳が小さい?何の動物だろ‥
「‥もしかして、この耳気になる?」
「え、あ、すみません!その‥はい。何の動物かなって‥あ、僕は兎なんですけど!」
「兎かぁ‥見てわかるけど、なんか可愛い耳だね。僕はリス‥だったかな?」
「リ、リス?なんで‥」
「僕もなんでかよくわかんないんだけど‥まぁ小さい耳だと邪魔にならないからいいかなって!」
「あ‥確かに!‥僕の耳、大きくないです‥?」
「?‥あはは!大きい!でも可愛いよ!」
「可愛い‥何度も言われるとちょっと恥ずかしいっていうか‥照れるっていうか‥?(照)」
「!あ、ごめん!気付かなかったや、!」
「だ、大丈夫なんですけど‥」
「えーっと、じゃあ‥あ、君の名前は!?」
「え、」
「仲良くしたいんだ!君と!‥駄目、かな?」
「だ、駄目じゃないです!えっと、僕は‥アリス、アリスです!」
「アリスくん!いい名前だね!僕は鈴木‥じゃなかった、《《リン》》だよ。片仮名のリン。」
「リン、さん‥?」
「リンでいいよ?敬語も無しでいいし!」
「じゃ、じゃあ‥よろしく、リン?」
「うん、よろしく。ニコ」
「えっと‥右隣の人、まだ来ないね。」
「ん?あ、本当だ。そこの子はなんて名前なんだろ。」
「それは‥わからないけど、」
「‥あ、なんか狐の人来たよ。」
「狐の人!?‥って、あれFだよ。左の子のサポート係、だったかな、?」
「そうなの?よく知ってるね!」
「あ、えっと‥さっき、会ったから‥でも、なんであの子は来ないんだろ‥」
「確かに、なんでだろうね?」
「んぇ、えーっと、あの〜‥なんでだろう?」
「‥ふっ、アリスくんと話してるとなんか弟達思い出すな〜(笑)」
「弟?」
「そう、僕二人弟がいてさ。なんかおどおどされると弟に姿が重なっちゃって(笑)」
「あ、あぁ‥えっと、おどおどしないよう気をつけるね‥」
「いや全然おどおどしてくれていいよ!?お世話させて!?」
「お世話!?いや流石にそれは____」
--- 「ここに集いし隊員達よ、起立!」 ---
「!?」
突然の声の指示通り、僕らは立った。
周りを見渡してみると、ざっと六十人くらいがここにいた。あとは六十人(Kとかって人なの‥?)くらいのサポート係がいる。
「チョイチョイ、アリスくん、前向いて。」
「あ、ごめん‥」
リンくんに注意されてた‥よし、気を引き締めよう。
--- 「‥これより」 ---
凛としたその声で空気が変わった気がした。
服の擦れる音、息を呑む音、呼吸音一つしなくなった無音の空間。
--- 「特別部隊ルーチェ新入式を開始する!」 ---
その声だけがはっきりと響いた。
長いし下手だし更新頻度低いしですみません‥