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ロブロックス【Forsaken】
こんにちは。うどんです。ロブロックスの人気ゲームのforsakenを書いてみました!!
【Forsaken ― 見捨てられた楽園 ―】
サーバーに入った瞬間、音が消えた。
いつもなら賑やかなはずのロビー。なのに今日は、風の音だけが鳴っている。
「……誰もいない?」
プレイヤーリストは、私ひとり。
マップ名は――Forsaken。
開始カウントが勝手に始まった。
3。
2。
1。
視界が暗転する。
目を開けると、崩れた建物と赤い空。遠くで警報のような音が鳴っている。
【生存しろ】
チャット欄に、見覚えのないシステムメッセージが流れた。
いつものゲームじゃない。
出口を探そうと歩き出した瞬間、背後で足音がした。
ザッ。
ザッ。
振り向いても、誰もいない。
でも、影がひとつ多い。
心臓の鼓動が速くなる。
「冗談でしょ……」
走り出す。
廃墟の階段を駆け上がり、ドアを閉める。
ガンッ!!!
外から叩く音。
【見つけた】
チャット欄に表示された。
プレイヤー名はない。
なのに、“誰か”がいる。
窓の外に、黒いアバターが立っていた。
顔がない。
ただ、じっとこちらを見ている。
【君も置いていかれたの?】
文字が浮かぶ。
その瞬間、気づいた。
これは脱出ゲームじゃない。
“取り残されたデータ”の世界だ。
アップデートで消されたマップ。
誰にも選ばれなかったスキン。
ログインされなくなったアカウント。
ここは、忘れられたものたちの集まり。
「私は違う……!」
そう叫んだ瞬間、画面がバグる。
ノイズ。
警告音。
【本当に?】
黒いアバターが目の前にいた。
顔のないはずのその場所に、私のアバターの顔が浮かんでいる。
【君も、いつか“Forsaken”になる】
世界が崩れ落ちる。
地面が消え、空が割れる。
ログアウトボタンを押す。
反応しない。
何度も、何度も押す。
画面が真っ暗になる。
そして表示された文字。
【次のプレイヤーを待っています】
目が覚めた。
スマホの画面には、アプリの通知。
「新しいサーバーが見つかりました」
マップ名――
Forsaken。
私は、震える指で参加ボタンを押した。
今度は、誰かがロビーに立っていた。
プレイヤーは、ふたり。
ひとりは私。
そしてもうひとりは――
顔のない、黒いアバター。
おわりです!!