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第3話:FIRST MISSION
「よし、成功…そう言えば、名前変更できるんだっけ?…それだったら、ネットネームにしようかな?以外に、自分のネットネームって女の子っぽいから」
そう、呟いていると…コンコンというノック音が扉の方から聞こえた。
(まずい…ほぼ、全裸と言っていい様なこの格好だと変だと思われる…)
俺は、そう思い…一先ず「ちょっと待って!!」と言って服をあさる事にした。
小4の頃には、もう80kgを超えていたという事もあり横と縦のデカイ服…今の自分にとってはブカブカな服しか無かった。
念入りに捜索すると…いつかコスプレとして着たいと思っていた女子陸上競技用服が見つかった。なので、それと今ではでかめのフード付きパーカーを着る事にした。
服を着替えた後、すぐに扉を開けると…木製バットを掲げて鬼の様な顔をする母親がいた。
「鹿治は?お譲ちゃん、鹿治はどこ?」
う……ん?これ…もしかして、返事をしたのが俺(♀)だからバット持って来たってこと!?
言いにく…目の前に居るのが、鹿治だよって…本当に言いにくい。
と言うか、俺の母親なら思い出してよ…俺が、他人に興味がないってことに。
しかし、言わなきゃこの〈ストーリー〉は始まらないよね…
「あ、あの…」
「なに?」
威圧が…圧がすごいよぉ。
鬼の様な顔+威圧。昔の俺だったら、難無く昇天してるな…。
「め、目の前に居るのがお母さんの息子の…し、鹿治で…す」
「え?そ、そんな冗談私には通じないよ」
やっぱりだぁあああ…信じて貰えないよぉ
どうしたら、どうしたらいいんだ?
なにか、何かないか…
「だったら、今から私が言う問題に答えれたら信じてあげる」
お!?これは、チャンス!
「わ、分かりました」
「では、1問目…鹿治の生まれた年と月日は?」
これは…楽勝。
「2008年5月9日」
「うぅ、正解よ…じゃあ、2問目…3‐30‐22123…何の暗号?」
「鹿治、ご飯だから下りてきなさい」
「…!!せ、正解よ。だったら、最後の問題…上と言ったら下と答える、右と言ったら左と答える。では、六国と言ったら?」
「問題として成り立って無いでしょそれ!」
「正解よ…信じましょう。貴方が、鹿治と言う事を」
最後の問題…本当に意味が分からない。
上=下、右=左、六国=?…分からねーよ。
まぁ、信じて貰えたから今は良いとしよう。
「で、お母さんはなんで俺の部屋に?」
「あ、そうそう何か今変なニュースがやっててね…ほらこれ見て」
そう言って、母は俺の目の前にニュースの映ったスマホを見せてきた。
そこには、《ARO世界に実装》とデカデカと書かれていた。
「あ~それなら、もう見たよ」
「あら、そうなの?」
「ARO開発会社、NOVERSから直々にそう言う風にネットに上げられてたから」
「そうなの…」
「じゃあ、お母さんちょっと行く所があるから…」
俺は、適当にそう言い自分の部屋から出て行った。
何日振りだろうか?自分の部屋から出るというのは…。
俺は、そんな事を考えながら〈ステータス画面〉の左端にある〈ミッション画面〉を開いた。
「普段なら、デイリ―とかが表示されるんだけど…今回は、違いそうだ」
そこに書かれていたのは〈ミッション:自分の所属している学校に行く 0/1〉
だった。
** + **
私は、学校に退屈感を覚えながら親の為に…とある学生の為に毎日学校に行っていた。
(今日も、野馬くん来てないや)
そんな事を、思いながら自分の席に座る。
HRにはまだ少し時間があるので、教室内では色々な人が雑談をしている。
そんな中、私の方に変な眼をしながら近づいてくるチンピラどもが居た。
チンピラどもは、このクラスじゃ有名の…いや、この学年では有名の不良達だ。
「何の用?」
私は、威嚇混じりの声で質問する。
「いやぁ…もしかして、あのデブの事を気にしているのかと思ってな…いや、クラスの優等生様が学校にも来ないデブでバカなあの人間の汚物の塊を気にするなんてことはないよなw」
私の…幼馴染(大切な友人)に…何て事を言うんだこのチンピラどもは!
「そうだね、貴方達の様な人の感情が分からない人達には一生分からないと思うよ」
「なんだと!この女(アマ)!」
チンピラの一人が私に殴りかかろうとした瞬間…突然、世界が光った。
**+**
「そう言えば、今日って学校ある日だよね?」
俺は、ふとそんな事を感じたが…まぁ、やっているだろうと感じ走るスピードを少し上げた。
「学校と言えば…ののは、どうしているんだろう?」
ののとは、俺の幼馴染でほぼ隣同志の家に住んでいる同級生の女子だ。
小4の頃、太ったとしても絶対に「気持ち悪い」とか「デブ」という言葉を唯一かけなかった本当に、心の優しい子である。
俺は…そんな彼女に何にも言わずに…。申しわけしか残っていない。
そんな事を考えていると…学校の目の前についた。
俺が、本来なら通うはずの〈天喰中学校〉。
一度も通ったことがないが…何故か、嫌な予感がする。
俺は、そう思い外門をゆっくりと歩き抜けた。
その瞬間…「きゃぁあああああ!!!!」という叫び声が、学校の方から聞こえた。
俺は、ミッション画面を開き新たなミッションを確認すると同時に指定の場所に向かった。
〈ミッション:学校に行く 1/1〉―クリア
《スキル:#*$+ を取得しました。特殊ミッションが発令されます》
〈特殊ミッション:蒼薔薇 野乃を救出しろ 0/1〉
2000文字超えた!!やったぁ!
と言うか…場所によるかもだけど…めっちゃ雷五月蠅い。
まぁ、自然現象の中では好きな方の部類だから良いけど…ちょっとうるさすぎるかな…
まぁ、書く事も無いし今日はこれで!
それでは、お休みなさい!!
次回は…明日になるかもしれないし、明後日かも…