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警備員 2
気がつくとそこは本屋の前だった
僕たちは死んだはずだ
なのに本屋に入る前に戻っている
僕は何が起こったのか分からなかった
とりあえず僕はほぼ同時に殺された友達に聞いてみた
だが僕の他に、死ぬ前の本屋での出来事を覚えている人はいなかった。
僕の言うことを誰も信じてくれなかった。
ただ1人、信じてくれた人がいた
心優だ
本が好きでいろんな本を読んでいるという心優はその“死に戻り”についてよく知っていた
死ねばその死ぬ前のある時間に戻され死ななければ戻されることはない。
本屋に入れば殺される。
なら本屋に入らなければ良いのだ
そう考えたがそれは無駄だった。
戻ろうとしたが見えない壁があり戻ることができなかった
進めるのは本屋の中だけ
本屋へ入るしかなかった。
みんなと話し合いとりあえずこの本屋はなんなのかを知る必要があると言う結果になった
僕らはわかれてこの本屋についての本を探した。
僕はそらと一緒だった
そらはビビリでなかなか言うことを聞いてくれなかった
ここには何かがいるのだ
そいつが僕たちを殺すためにこの本屋を徘徊している。
モタモタしていたら殺される
そいつの居場所は分かりやすいものだった
「コツッコツッコツッコツッ」
そいつの足音は丸わかり
そこまで近くなくてもすぐ分かる
これは簡単だ
すぐに脱出できるだろう
僕たちは2階へ行った
本を探していたときの事だ
そら「っ…」
そらが口を抑え硬直していた
何かと思いそらが見ている方向を見ようとした。
ら…
「グチャッ」