とあるインタビューサイトより抜粋

視聴者の皆さん、こんにちは。 お、視聴者1728人。集まってきましたねえ。 じゃあ、2000人くらいになったら始めましょうかね。 お、2000人達成と。それじゃ、今週の怪まと、いってみよう！ 改めましてこんにちは、怪野談笑です。 今週も怖い話（っていうかインタビュー）集めてきたんで、 怖がってくださいね？怖がってくれないと泣きます（嘘です） それでは早速、皆さん「XX誌」ってご存じですか？ はい、10年以上前に流行ったあれですね。 そうそう、不慮の事故で編集者が亡くなって打ち切りになったあれ。 で、もうそのサイトないんですけど。 「XX誌」のサイトで、最後の更新のインタビュー見つけてきました。 今からお見せします、いってみよー。 --- ーこの店を始められたのは何年前なのですか？ ・二十年前になりますかねえ。 ー店をしているにあたって、困ったことは？ ・ものすごい食い逃げが多いんですよ、しかも同一犯たち。 ーそれは大変ですね。 ・それで赤字になって、そのせいで妻が死んだんです。 ーそれはご愁傷さまでした。では、この店は一人で切り盛りしていらっしゃる？ ・そうだねえ。息子にも手伝ってもらってるけど。 ーでは、この店はしばらく続きそうですね。 ・いや、もう跡継ぎいないし。私の代で終わりです。 ーえ？ということは息子さんは別の進路に行かれる？ ・いや、息子もう死んでるよ？ ーえ？それはどういう… ・息子に手伝ってもらってるのは、食い逃げ犯を追うこと。それに、 　あんたの近くに食い逃げ犯はいるはずですけどね。 ーえ？すいません、もう一度… ・あ、もう店じまいだね。さ、続きはまた今度。 --- みなさん、どうでしたか？ 「え、こわ」「どゆこと」「説明ぷりーず」… 私的雑考でもよいなら、説明しますね。 さっきあった通り、息子さんは亡くなっている。 で、食い逃げ犯を追ってもらっている。 ま、つまり呪い殺してもらおうとしている。 で、インタビューしてる人の近くに食い逃げ犯がいる。 どういうことでしょうね？ 本当に近くに食い逃げ犯がいたのでしょうか？ ちなみに、友人が元「XX誌」の社員だったんですが、 その時居合わせたのは、友人、記者、カメラマン、編集者。 で、この中で亡くなったのは、編集者。 そう、たぶん編集者は食い逃げ犯だったんです。 でも、同一犯「たち」とは言わないですよね？ ー後から友人から聞いた話だと、その場にいた全員が、 食い逃げ犯だったんだそうです。 XXも売り上げが落ちていて、 店主一人じゃ捕まえられないだろうとたかをくくって 食い逃げしたそうです。しかも毎日…。 まさか、亡霊の息子が追っているなんて気づかないでしょう。 後日呪い殺されないようにと贖罪に行こうと四人で 行ったそうですが、その店はすでになくなっていました。 いま、友人からのメールが来ていたのですが、途絶えましたね。 「たすけて」ばっか打ってると思ったら、数分前ついに 途絶えちゃいましたよ、メール。 疲れたのかそれとも殺されたのか知りませんが。 「かわいそ」「助けなよ」「警察」？ あなたたちは、店主の妻を奪った人殺しを助けるのですか？ 私は助けませんね。 まあ、みなさん、食い逃げはやめましょう。 それでは、ぐんなーい。