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第三話 命と欲望
紬「誰?」
みくい「私はみくい。君たちにカルディアをあげた人。」
蒼華「あなたも……魔法少女?」
みくい「私のことはどうだっていいじゃないか。」
早奈「よくないわよ。いい加減、姿を見せなさい。」
そう、みくいの声は頭上から聞こえてくるだけで、姿は見えない。
みくい「君たちは心から叶えたい願いがあるんだよね?私ならそれを叶えられる。でも、全員の願いは叶えられない。だから、生き残った人の願いを叶えよう!チーム戦ね。チームは、蒼華、紬、麗チーム、早奈、綾香、雪菜チームね。」
雪菜「殺すって、方法は?」
みくい「君たちに与えたカルディアだよ!使い方は簡単。風の刃を飛ばしてとか言うだけ!でも、蒼華の首を飛ばしてとかはできないよ!じゃあ、頑張ってネ。」
みくいがいなくなる(?)と、沈黙が訪れた。
蒼華「あの、本当に殺し合うの……?」
早奈「えぇ。」
蒼華「なんで、そこまでして……。」
紬「願いのためよ。」
蒼華「死ぬかもしれないのに……!」
雪菜「別に、いい。今更命なんて惜しくない。」
早奈「大きな世界の中で人一人死んだところで、世界はなにも変わらないんだし。」
麗「じゃあ、来世では仲良くしようね。」
綾香「そうね。」
紬「ご丁寧に森を戦場にしたみたいね。」
麗「そうだね。取り敢えず、家を建てよう。」
紬「拠点ね。」
蒼華「みくいって何者なんだろう……?」
紬「さあね。でも、人間じゃないのは確か。」
麗「家を建てて。」
麗が言うと、強い風が吹いて、目の前に家ができた。
紬「人を殺したくないなら、やめときなよ。」
蒼華「でも、私はあの願いを叶えなきゃ、人じゃないままだから……。」
紬「じゃあ、覚悟は決まった?」
蒼華「うん。」
蒼華は決意した。
人を殺す決意を。
次のお話からやっと、魔法少女戦争ですね。ちなみに、みくいの正体と漢字分かりましたか?漢字で正体分かるかも!