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#2 繋がる確信
逃げるように部屋に入り、
扉を閉めて鍵をかける
なんなんだ、これ
🦖「…俺、何に焦ってんだ…っ、?」
理由はわからない
けれど、何かに怯えて、恐れて、怖くて逃げてきた
何に俺は……、
ガシャンッッ
🦖「っえ」
手に持っていたコーヒーを落とし、
マグカップが割れると共にコーヒーが飛び散る
🦖「そんな…っ!!これは大切な…っ!!」
しゃがんで割れたマグカップを取ろうとし、
手が止まる
🦖「…誰に、貰った、?」
イメージカラーの緑色のマグカップ、
少し歪な恐竜が描かれたマグカップ、
これを俺は、
誰に貰った、?
🦖「なんで思い出せないんだ…、?」
考えても答えは出なくて、
俺は黙ったまま片付けた
---
🍗「…」
🍪「あ、皆さんここにいたんですね!」
リビングに向かうと、
メンバー全員が揃っていた
👓「じゃっぴって…部屋戻ったの?」
🌷「あ…はい、」
皆んな思い詰めた顔をしている
きっと、考えていることは同じだろう
⚡️「じゃぱぱ…今日おかしいよな、」
🎸「やっぱりそうだよな…、?」
他の皆んなも頷く
全員、じゃぱぱの違和感に気づいていたみたいだった
🍫「珍しいね。全員集まってるのにじゃっぴだけ部屋にいるとか、」
🐏「いつもは、俺たちがリビングにいたら来るのにな、」
いつも全員でくつろぐ時間に1人だけいないメンバー
まるで、いつもの日常を忘れているかのようだった
🍪「なんかさっき…あの、、」
のあさんが声を出して、俯く
🍪「名前呼んだ時、変な反応してて…」
🌷「…あ、確かに、名前呼んだら部屋に走ってっちゃいました…、」
あいつは名前を呼ばれた時、いつも微妙な顔をしていた
それが何を指すのか
🐸「…なんか一拍遅れてんだよね」
🐸「自分の名前、忘れてるみたいに」
その瞬間、俺の心が震えた
🍗「忘れてる……さっき、あいつ自分がしようとしたこと忘れてなかったか?」
編集していたことを忘れ、
コーヒーの存在を忘れ、
やっぱり何かおかしい
🎸「毎日名前呼んでんのに、忘れるなんてことあんのか、?」
🐏「…ないよ、自分の名前だよ?」
リビングに沈黙が流れる
🍫「記憶力…落ちただけ、とか」
👓「…笑えないよ、」
重い空気が俺たちを包み込む
🦊「なんか、じゃっぴここにいない感じがした、」
🦊「いるはずなのに、じゃっぴが見えなくなっていくみたいで、、」
どぬの感覚は合っているんだと思う
俺だってそう感じていた
🍗「いつもうるさい奴が静かで、変な感じだとな、」
けれど、おかしいと気づいても
何をしたらいいか分からない
俺たちが動いたところでじゃぱぱが治るかも分からない
🍪「…るなさんは…、るなさんに聞くのはどうですか、?」
るな、
医者になる道を選んで、俺たちとは別の道を歩み始めたメンバー
🎸「聞いてみる価値はあるよな、」
🍗「…俺連絡してみる」
るなは医者の道を歩んでいる
もしかしたら何か分かるかもしれない
皆んなは俺を見て頷いた
スマホを開き、メッセージ欄から「るな」をタップする
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『るな、急でごめん』>
『突然なんだけどシェアハウス来れないかな』>
『じゃぱぱに記憶障害?が起きてて、何か分からないか診てほしい』>
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るなにそうメッセージを送り、スマホを閉じる
⚡️「…はぁ、大丈夫かあいつ」
🐸「たっつん、だるまでじゃぱさんのこと殺しすぎたんじゃないの」
⚡️「嘘やろ俺のせいなん!?」
たっつんとシヴァさんのおかげで、
暗い空気が流れていたリビングに笑い声が溢れた
🍗「…俺じゃぱぱのところ行ってくる」
🍫「今?」
🍗「今」
ソファーから立ち上がり、リビングに背を向ける
じゃぱぱに会いに行きたいと、
不意に思ってしまったから
---
🍗「…ここだよな」
じゃぱぱの部屋の前で立ち止まり、
一度深呼吸をする
ガチャカチャッ
室内から聞こえる謎の音
何してんだ?
🍗「…じゃぱぱ?」
🦖「…っ、ゆあん、くん?」
おどおどとした声が部屋の中から返ってくる
🍗「入ってもいい?」
🦖「…うん」
ドアを開けて、思わず驚いた
床に飛び散ったコーヒーにマグカップの破片、
🍗「どうしたんだよ!?落としたの!?」
🦖「うん、、」
俺は慌ててティッシュを持ってきてコーヒーを拭き取る
🍗「大丈夫?怪我は??」
🦖「ないよ」
顔を見ずにさらっと答えるじゃぱぱ、
やっぱり何かがおかしかった
🦖「…ゆあんくんはなんでここに?」
🍗「顔、見たくなったから」
🦖「…何それ、w」
ふと笑みを溢すじゃぱぱに、しっかりと違和感を抱いた
やはり、気のせいじゃない
🍗「なぁ、じゃぱぱ」
名前を呼ぶと、
じゃぱぱの瞳が揺らぐ
🍗「…お前、今日どうしたんだよ」
🍗「名前呼ばれたら変な表情して、やってたこと忘れて、」
🍗「…なんか忘れてんじゃねえのか、?」
不安になりながら聞いた
こんなこと、本人に聞いていいのか分からなかった
じゃぱぱは少し俯いて、
作り笑顔でまたこちらを見た
🦖「…分からないんだ」
🦖「自分の名前を呼ばれてるのに遠く聞こえて、」
🦖「ふと我に帰るとさっきまで自分が何してたか覚えてなくて、」
🦖「分かんないんだよ…、」
じゃぱぱのその表情を俺は初めて見た気がした
いつも笑顔で明るいじゃぱぱが、
痛くて苦しくて今にも泣きそうな顔をしていたから
🍗「…お前」
🦖「…ごめんねこんな話してw」
俺の言葉を遮るようにじゃぱぱは笑った
その笑い声が、今の俺には痛くてたまらなかった
おつなこ!!!