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公開中

果物

 私はイヤホンを耳に挿し込み、集団意識の奴隷となった人間の声を遮断した。そして文字どおり、自分だけの世界へ閉じ籠もった。浴室には本が山のように積み上げられ、その無数の背表紙は、まるで私を見守る番人のようだった。外界から切り離されたこの場所で、それらだけが私に安らぎを与えてくれた。外の出来事は、一度知ってしまえば記憶の奥底に根を張る。忘れたくても忘れられない。だから私は何も知りたくなかった。だから、異物になった彼のことはどうでもよかった。越えてはいけない線を越え、周囲の人間に修復されただけの話だ。関係ない、そうやって自分に言い聞かせて携帯の電源をおとして、濡れた床の上に横になった。 
はじめまして、之助と申します。 今回は初投稿作品『果物』をお手にとっていただきありがとうございます。 よんでみてどう思われましたか? 私は誤字脱字の確認のときに読んで思ったのは『勢い任せで内容にまとまりがない』ですね。 そのうち納得のいくように修正して、再投稿するかもしれないです。