公開中
手違い
初めて魔法を使った次の日、僕はのんびり過ごしていた
はずだった
またあの女神に呼び出されていたのだ
「すみません、私の手違いで、高橋さんと佐藤さんの転生先を交換してしまったのです。」
佐藤と呼ばれたのはこのせいだったのか
僕は高橋である
「そこで、二人にはこれから新しい転生先へ移ってもらいます。」
二人?
隣を見るともう一人日本人がいた
「佐藤さんはレインに、高橋さんは…まだ名前が分かりませんね。」
「えっ」
思わず声が出た
突然佐藤さんが言いだした
「レインってあの悪役貴族の...」
やっぱいいや
「さて、そろそろでーす!」
---
僕は二回目の転生をした
今度は赤ちゃんだった
「おおこの子がわが息子かかわいいのうこの子にはいずれ子爵を継がせるのだ名前はどうしようローズやい名前なんかいい案あるか」
切れ目どこやねん
つまりこれがお父さんで彼は子爵だそうだ
隣の女性はお母さんで、ローズというのだろう
女神様が名前のところで止まったのはまだ名前が無かったからか
「ヨアンというのはどうじゃ」
へー、これが名前になるのか
「そうですね、ではヨアンとしましょう」
ということで僕の名前は決まった
すると、急にとびらが開いて、だれかがはいって来た
10歳ぐらいだろうか
「あーごめん言うの忘れてた。あなたの弟、生まれたわよ。」
「じゃなくて、明日までに買わなきゃいけないものがあったの思い出しちゃって…」
2人とも、忘れっぽいのか
「ローズ、また忘れたのか。それとリア、それはいつ言われたのだ」
そうだそうだ
「あっと、2週間前です。」
おい
「もっと早く言ってくれ」
お父さん、大変そう
そのまま眠ってしまった