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Vol. 1-1
今日も、いつものようにアラームの音で目を覚ます
<「今日も、学校か」
息つく暇もないまま、1分1秒が過ぎ去って行く
<「おはよ」
「おはよ」>
いつもの挨拶も、
いつもの教室も、
いつもの先生も、
楽しくて、退屈で、でも、確かに大切で
---
*数年前*
<「私さ、将来歌やりたいんだよね」
「え、すご!」>
「私は、何がしたいんだろう」>
あの頃語った夢物語は、今はもうただの夢でしかないのかもしれない
そう、思っていたのに
---
ある日、あの頃の友人から連絡が届いた
<「オーディション、?」
「そうそう!歌の世界に、近づけるチャンスなの!」>
いつしか語っていた夢に、一歩だけ、近づくための一筋の光が見えた、気がした
私は迷わずオーディションに応募し、必死で練習を重ねた
---
*数日後、オーディション会場にて*
<「やっぱり、難しいのかな」
「あんたってさ、なんでこれやりたい、って思ったの?」>
<「なんで、か」
あの頃の夢は、ただ夢で終わっていればよかったはずだった
でも、なぜか諦めきれなかった
<「誰かの、勇気になりたかった」
ぼそっと呟いた一言は、弱々しかったけど、確かに本心だった
---
--- オーディション当日 ---
<「やばい、緊張してきた」
「大丈夫。私たちならいけるよ、絶対」>
信じあってきた二人なら、きっと大丈夫。そう信じてオーディション会場に向かう
--- 数時間後 ---
名前を呼ばれ、会場に入る
声も、表情も、動きも、
自分が伝えたいことをできる限り、表現した
<「疲れたぁ」
「お疲れ様。どうだった?」>
<「まぁ、大変だったけど、楽しかったかな」
<「あの頃に戻った気分」
夢を描く自分、夢を追いかける自分
なぜか、どちらも愛したいと思えるようになっていた
---
ふと、あの頃夢を抱いたきっかけを思い出してみた
<「大切な言葉、もらってたのかな」
いつか見たライブの映像
歌も、ダンスも、喋りも、
全てが新鮮で、楽しくて、何より、届く言葉全てが、自分の心に確かに響いていた
---
--- オーディション結果発表 ---
<「ねぇ、一緒に見よっ」
「うん、いいよ」>
緊張と、恐怖と、ほんの少しの好奇心
それだけを抱いて臨んだオーディションの結果は
<「……これ、夢じゃないよね」
--- **`合格`** ---
「え、おめでとっ」>
「私は、」>
--- **`合格`** ---
「え、私も、」>
*でも、これはきっと序章に過ぎない*
<「これから、一緒にがんばろ!」
「うん、遠くにいる、顔も知らない誰かに、笑顔を届けるために」>