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鳩の国 6話
誰か⋯感想ください⋯
「⋯ここは⋯教会?」
ウノが目を覚ますとそこは見慣れた場所だった。
すると後ろから声を掛けられる。
「子猫ちゃん、久しぶり。」
「⋯兄さん⋯その呼び方やめてよ⋯」
「だってその通りだろ?ちっこいし、やるときも⋯」
「ちょちょちょ何で知ってんだよ?!⋯⋯てか、なんで兄さんと話せてるわけ?」
「ハハッ何わけわかんないこと言ってんだよ?」
「⋯⋯ハァ⋯これ現実じゃない⋯こんなことがあるわけない⋯」
「分かった、本当のこと話すよ。これは夢で、俺はお前の中の幻覚、旅が疲れすぎて出てきた。」
「ハァー⋯やっぱり⋯、俺はもう起きるよ。」
「ちょっと待て、なんか心残りがあるんじゃないか?」
「⋯何で分かるんだよ。」
「俺はお前の幻覚だぞ?お前のことなら何でも知ってる。」
「⋯じゃあ今考えてることも分かるだろ⋯」
「それは口に出さないと意味ない⋯言ってみろ、兄の姿のこの俺に。」
「⋯⋯」
ウノが重い口を開く。
「⋯⋯じゃあ言うけど、なんで兄さんしか愛さなかったの?俺が他とは違ったから? ⋯ただ⋯少しでも愛してくれたら⋯俺はそれでよかったんだ⋯」
「⋯なんか両親に言いたいことみたいに聞こえるけど⋯?」
「⋯⋯じゃあ兄さん⋯ なんで僕を置いて一人で死んだの?」
幻覚は煙のように消えていった
その場には何も残らず、ただ温かな日差しが教会の床を照らしていた。
「⋯あー⋯嫌な夢見た⋯」
「おはようウノ、ご飯できてるよ。」
スターが優しく声を掛ける。
スープの良い匂いが漂ってくる。
「あんたいつも早起きなくせに、今日はめずらしく寝坊したのね。」
「うるさいな、たまにはいいだろ、たまには。」
「⋯傷⋯治ったんだ。⋯でもどうして?」
ロージが聞くとディアが答える。
「あぁー⋯カラスは傷の治り速いんだー⋯」
「ふーん」
食事を終えると4人は歩き出した
光線がずっと先まで続いていることに苛立ちを隠せないウノが言った。
「なぁ、ちょっと寄り道しないか?」
「それもそうね⋯歩きすぎて疲れたわ⋯」
「近くに行きたいところがあるんだ。」
4人は近くの小さな町に立ち寄り、繁盛している酒屋に入った。
「ねぇなんで酒屋にしたの?わたしたちはいいけど、スターはお酒飲めないよ?」
「お酒が目当てじゃないよ、ここの”ショー”を見に来たんだ。」
4人が席に付き、スター以外が酒を注文する。
しばらく待っているとステージの幕が上がり、美しい女性が出てくる。
観客たちは歓声をあげる
「ねぇあの人だれ?」
スターがウノに問うとこう答える。
「セイレーン・ターナーだよ、あいつの姉ちゃん。」
ウノが視線を向けた先には気まずそうに顔を隠しながら、ウノを睨むロージーが居た。
「お前マジで⋯後で覚えておけよ⋯」
セイレーンが歌うと皆が釘付けになった。
しかし相変わらずロージーは顔を隠していた。
歌い終わるとウノはセイレーンの元へ駆けつける。
「あら久しぶり、ウノ。」
「やあセイレーン、あの件の報告に来たけど、ちょっと問題があって⋯」
「⋯?」
「⋯本人も一緒に来ちゃったんだ⋯」
そう言ってウノはロージーを指す。
「⋯ハーイロージー、お姉ちゃんに挨拶もないの?」
「⋯⋯」
ロージーは黙ったままだった。
表情は何か言いたげだった。
「何か言いたいことがあるんじゃない?」
「⋯言いたいことだらけよ!あなたが『世界に飛び立つ』なんてバカなこと言わなきゃ私は今頃両親と仲良く暮らせたはずなのに。それなのにあなたはこんな小さな酒場で歌ってるのよ?おかげで私は両親に金儲けの商品としか見られなくなったわ!」
「⋯⋯」
セイレーンは何も言えなかった。
するとウノが言う。
「実は俺がロージーを助けるように言ったのはお姉さんなんだ、⋯だからお姉さんを責めないであげてほしい。」
「ハァ?!責めるな?私はあんたらの”助け”とやらで死にかけたのよ?私が怒る権利はないの!?」
「ハァ?あんた妹に怪我させたの?!」
「そのことも報告しようと思ってたんだけど⋯」
「もういい。出てく。」
そう言ってロージーは出ていってしまった。
すんごい話長くなりそう
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