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つまりは、応援の意であったわけ。
注意
・作者は資格試験や受験を受けたことがないため、100%想像となっております。ご注意ください。
2/14の日替わりお題:資格試験、みかん、戦士
<戦士がちょっと無理やり感ある入れ方になりましたがご了承和をば
机の上でライトだけが光る自室で、ペンをノートに走らせる音が、かれこれ3時間鳴りっぱなし。
始めたころに日は暮れていたし、元より日の長い季節ではないのだが…。
それでも落ち切った太陽は、過ぎ去った時間を物語る。
「ん〜〜…こんなもんかなぁ…」
ようやくペンを置き、ぐいっと伸びをする。
声が尻すぼみになっているのは、今日が英検準一級試験のちょうど前日であるから。
いくら剣を振ってもどのくらいの強者が出て来るかは分からないように、試験に挑む戦士は何度素振りをしてもどうなるかは分からない。
あとは当日の自分が上手くやるのを願うのみだ。
「早めに寝るか、流石に」
いつもは何時になってもゲーム画面が光っていると言うのに、いつもの何倍も早く電気を消す。
就寝の準備をしようとリビングに降りても、もう家族は寝静まったあとだった。
風呂に入り、歯を磨き…ちょうど寝る準備も終わり、自室のベッドへ飛び込もうと思ったところで。
ふと、目に入った。
「あ〜〜、お母さんが買ってきたやつ…」
テレビで見たのかは知らないが、集中力の維持に良いと購入されたみかんが、机の上に鎮座している。
結局、手がベタつくからと普通にしか食べなかったのだが。
「…フォーク使って食べればよかったかもなぁ」
小さく後悔ひとつ。
声に出したり思考を回していたりしたら、なんだか食べたくなってきた。
「…もっかい歯磨きすればいいし?明日試験日だし〜…ひとつくらいなくなってもバレないし〜…」
色々な言葉を免罪符にし、彼女はみかんの皮を苦戦しながら剥いて、一口。
どうやらあたりのみかんだったようだ。酸味は少なく、甘みの主張が強いみかん。
実も大きいし、美味しい。
「ん〜まい!…声がでかい…」
ちょうど日付の変わる頃、資格戦士はみかんを頬張る。
母からの不器用なエールが詰まった、甘い甘いみかんをひとつ。