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神がチーズナマコを食べさせた理由
「うむ、分かっていたことじゃが、これは何かの魔法じゃないか、これでチーズナマコをチーズのように食べたんじゃ」
「なるほど、ありがとうございます。神」
「うむ、この食べさせられていたチーズナマコの入っていた袋は、神に与えていたのではないのかね」
「はい!何か秘密があるみたいです」
「それは大丈夫じゃよ、神は何も隠しておらぬからのう、秘密を知っているか、知らないところで秘密を知ってしまうんじゃよ」
「そうなのですか!それは心配になりますね」
その後、俺も一緒にチーズナマコを食べたが一口食べただけで、口は甘くなっても、美味しさがまったく感じられなかった、一口も口に入れてなかった、食べかけをしていたっけ。
今の俺ではチーズナマコの食べ方は何も分からない、いや、このチーズナマコ自体を食べてしまえばどうなるのかすら分からない。
しかもそのチーズナマコ自体はチーズナマコとして育ってきてからは味が足りなくなるらしい、どうやってまとめて食べるのか、チーズナマコと言えばチーズのような物で、チーズナマコという食べ物なのに味が足りなくなるとは一体どうなっている。
何をどうすれば味が味がせなくなり、甘さがなくなるのか、それすら分からない。
そんな感じで、チーズナマコは食べたけど、お金は払っていない、だからいらないとは言えない、しかし食べ損ねていた、これはこの世界には必要なのかもしれない、チーズナマコだけ食べれば、チーズナマコは足りなくなるというのもある。
それを聞いてもらう気もあったが、俺はこれから仕事がある為、帰った。
◇
翌日、俺はチーズナマコを買わずに仕事から帰った、今日は色々あり過ぎた。まず最初に俺は昨日の晩ご飯をまた一人で食べてしまったのだ。
神がチーズナマコを食べさせた理由を考えてみた。俺はチーナーマンだからという事もあるだろうが、やはり神の料理だからだろうか。でも、チーズナマコを食べたからと言って、チーズを食べていなければいけない訳ではない、俺はチーズナマコが好きなだけだ。
神の料理の話をすると神が不機嫌になるからな、これは神が自分で解決しないといけない問題なのか? そして神がチーズナマコを作ったりしていたから、神は俺と料理対決が出来なくなってしまった。それは申し訳ないが、これも俺が悪いという事になるのだろうか。
ただ、俺が作ったものを神が食べてくれるという約束をした。「そうだ、チーズナマコを売らずに食べさせてくれたお礼をしないとな」
そしてチーズナマコを作り始める。
俺は材料のチーズを買いに出かけようとする。
「うむ、それは必要じゃろう」
「なんだよ、神様はチーズナマコは嫌いじゃなかったのか?」
「それはそうじゃよ、だが神は料理は作るぞ」
「そうだな、じゃあチーズナマコを作るぞ」
「うむ、分かったのじゃ」
「そういえば、神の料理ってどこで売っているんだ?」
「それはじゃな、神の料理は基本教会じゃ」
「なるほど、でも教会は今度でいいかな」
「うむ、それならそれで良いぞ」
そして俺はチーズナマコの材料であるチーズを買いに出かけた。俺はチーズナマコの材料を買う為にスーパーに来た。
俺はいつもの特大サイズのカゴを持ってきていて、その中にはすでにたくさんの野菜が入っている。
俺は特大サイズの冷蔵庫を開き、中に入っている食材を確認する。
そこには大量のキノコと山菜が入っていた。
「あ、そうだ、確か前に神が作ってくれた、きのことたけのこと山菜の鍋があったな、あれにしようか」
俺が冷蔵庫の中に入っていた具材を見て、料理を考えていると後ろから声をかけられた。