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Answer
このまま僕という人間は、人生という道をどこまで歩いて行かなければならないのだろう。
鏡に写る嫌いな僕という人間、僕なんか見ていてもその答えは見つかることはない。
まだ僕という人間が傷ついたせいで心には切り傷が沢山ある様な、そんなちょっとの傷がある。
その傷を抱きしめていいのかも、分からなかった。
小さくうずくまって涙を流してしまった夜、そんな様々な孤独が僕という人間を強く勇ましく育てていくのでしょう?
僕という人間は不器用で、頼りなくて、不甲斐ない。
僕という人間を僕自身が恨んでも、嫌いになっても、永遠に近しい日月を続いていく中でまだ生きていたい。
今日の朝日が昇っている。窓からその事実を確認する。
僕という人間が僕自身を完全に好きになれる「いつか」を追いかけていたい。
しかし、その夢に追いつくためには、僕という人間が手を伸ばしてもまだ届かぬところなのだろう。
この僕という人間に住み着いたままの臆病という気持ちがこの心を蝕むように、今、この複雑に絡まった「嫌い」なんて気持ちをほどいていってくれ。
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日を跨ぐ度に募っていく、周りから与えられたもう抱えきれることのない期待達が僕という人間の弱い心には重すぎて、通り越していってしまうみたいだ。
「大丈夫」なんて口に出す言葉は、僕という人間の感情を裏返したものなのだ。
僕という人間は、弱虫で情けない。
生きていく度、減っていく人生という時間。
生きていく度、増えていく期待という荷物。
砂時計を逆さまにして時間を戻したとしても、僕という人間はこの道を選ぶはずだ。それは、根拠のないことでしかないけれど。
僕という人間の瞼を閉じて、「好き」とか「嫌い」とか確かめたこの気持ちたちは、南から吹く追い風に乗って速さと気持ちの強さを増していく。
時間に絶望して、足を取られてもう動けない、なんて思っても、間違うことを恐れることがないようにしたい。
僕という人間は、僕は、踏み出していけるんだ。
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前の僕が、手繰り寄せていた未来の想像を書いた未来予想図。今、僕のこの手で歴史を書き換えていく。
インターネットや僕以外の他人の視えない、視たくない声に、僕という人間を奪われないように、変えられないように。
僕がここにいるための、僕自身の証明を。
僕が思い描いた日々を、これからを、積み重ねて生きていく。今までを振り返れば、前の僕が生み出してきた無数のゴールラインが、前の僕を乗り越えてきた証だ。
このまま僕は、人生という道をどこまで歩いて行くのだろう。僕が思い浮かべていた答えに、鏡に写る僕がゆっくりと頷いた。
僕は、人間は、未完成なままでいい。足りなくて、欠けている欠片を探して、その欠片を紡ぎながら僕は進んでいく。