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レンジャー。
ちなみに私はこういうエルフが人に関わって変わっていく物語は大好きです。
そしてこの小説は葬送のフリーレンに大いに影響を受けています。
夢主の名前はカタカナ推奨です。
「ナヒーダには、#名前#と仲良くして、私は先に行動してって言われたんだけど」
「私、ガンダルヴァー村で会いたい人が居るんだけど、会いに行ってもいいかな?」
そんな蛍の一言でガンダルヴァー村を訪れた。そこは思っていたより、大分緑が多い自然の中の村だった。
蛍もパイモンも、コレイ、ティナリという人に会いたいらしく、私たちはゆっくりとガンダルヴァー村を歩いていった。私でも、ティナリという人物の名は聞いたことがある。
「ティナリ…?」
雑談や一人で考え事をしながら道を歩いていたとき、隣を通った獣の耳が生えた青年。その青年に対して、蛍は振り返りそう言葉をかけた。
「ん?旅人とパイモン!……と、どちら様?」
この人がティナリだろうか。
蛍が振り返ったことに続いてパイモン、私、そしてティナリも振り返り、お互いを見つめ合った。
「久しぶりだな!ティナリ!」
パイモンはその状況を理解し、満面の笑みで手を振りながら、ティナリに近付きながらそう言葉を放った。
「とりあえず、ティナリ久しぶり。元気そうでなによりだよ」
蛍も嬉しそうに、両手を腰に置いて胸を張り、満面の笑みになってティナリに近付いていた。
「旅人、パイモン、久しぶりだね!元気そうでなによりだよ!」
それに対してティナリは、旅人とパイモンの方を見て、笑いかけながらそう言った。
「それで、この子は#名前#。私の友人で、見て分かる通りエルフなんだよ」
蛍は私の方を一度、振り返ってから、何故か自慢げにティナリにそう紹介した。
「#名前#、呼び捨てでいいかな?はじめまして。アビディアの森所属のレンジャー長、ティナリだ」
「よろしくね」
ティナリはどこか楽しそうに抑揚をつけながら、私に対して、そう自己紹介した。蛍と会えて嬉しいのだろうか。
「#名前#、よろしく」
私もそれに対して、あっさりとした内容で私のことを紹介した。名前だけだが、どうせ忘れる彼だ。名前以上の情報を教えても意味などない。
「で、君たちの用はコレイかな?」
ティナリは耳を少し触る仕草を見せながら、そう言った。
「うん、今からあっても大丈夫?」
旅人がそういうと、ティナリは何処か自慢げに笑いかけながら、「着いてきて」と私達に言葉をかけた。
そして、私達を案内してくれた。