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二択問題Ⅲ
絶対一話から見たほうがいい!
あの語尾が♥星人と主人公の話。
あの二択問題を実際にやれって言われたら、あなたなら、やりますか?(やらないといっても、強制的にやらされるから、無駄だけどね……(`∇ ‘ ////)ハッハッハ
実際に二択問題を体験するまでが、この二択問題で……♥
♡♥♡ここからがこの二択問題の醍醐味、メインイベントなんだからね♡♥♡
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絶句した。
さっきの問題を、本当にやる……だなんて。
……ということは、もしかして――。
「⁉」
いつの間にか手には銃が握られていた。
「う……嘘だ。こんなこと、ある訳、……ないでしょ?」
こんなものを持ったのは初めてだし、さっきまでなかったはず。
えっとね♥
真実を伝えたいから、伝えやすいようにするね♥
ここは……♥
「ボクが作った仮想世界なんだよっ♥」
その言葉が聞こえた瞬間、頭の中で響く声がなくなって、目の前には一人の人間が立っていた。
「僕のこと、もう見えたよね?♥」
「う、うん。見えてるよ」
「良かった~♥ 全然反応ないから、見えてないのかと思った♥」
目の前の人間が、近づいてくる。
近づくほどに、シルエットがはっきりしてくる。顔は見えないけど。
こいつ……。
「おっ……男⁉」
「うん。そうだよ?♥ てっきり気づいてるのかと思ってた♥」
いやいやいや。女声で、語尾にはーとついてるから、女だと思ってたけど。男とは思わなかったな……。
「その様子だと、ボクが男だってことに驚いてるね?♥ あははっ♥ やっぱり、君、面白い!♥」
……なんだそのくだり。
何回面白いって言われたんだろ。
「そんなことは置いておいて、さぁ、これからメインイベントに進んでいくね!♥」
そうあいつが言った瞬間、白かった部屋が変化した。辺りはコンクリートの壁で覆われ、目の前には小さい物体と、
「あなたと同じような大きさの物体があるよね?♥」
まだ心の声が聞こえていたのか。頭の中から出てきたのに。
「あ~、これは、仮の姿だよ?♥ 本当のボクは、もっと醜い♥ このボクの姿は、理想の姿♥ それにここはボクが作った世界なんだよ?♥」
いや、シルエットしか見えないんだけど。
でも、そうか。ここはあいつの仮想世界。ここにいる限りあいつの思い通りになるってことか。
「そう♥ 勘が鋭いね!♥ てゆか、もうそろそろ本題に行きたいんだけど?♥ えっと、はじめの問題覚えてるかな?♥」
なんだっけ。
えぇっと……。この持ってる銃で、小さい物体を撃つか大きい物体を撃つか……。だったっけ?
「正解!♥ 記憶力がいいのか悪いのかさっぱりだな~♥ とりあえず、今からその二つを出現させるから、手に持ってる銃で撃っちゃってねー♥」
言い終わる前に、目の前に二つの物体が出てきた。黒くて、ぼやけていて何なのかがよくわからない。
いや、これ物体か? なんか動いている気がするが……。
まぁいいや。撃てば、この問題は終わるんだし。
引き金を引き、目の前にある小さいほうの物体(かもしれない動くもの)を撃った。
パーンという銃声が鳴り響く。はじめて、撃った。撃ってしまった。手のひらサイズの小さな物体にもかかわらず、銃から放たれた弾はそれを撃ち破いた。これも、あいつの思惑通りか。狙ったものは、必ず当たるようになっている。
撃った後に飛び散るもの。それは、何かの物質だと、小さい塊だと思っていた。でも、違った。飛び散ったものが顔についた。液体だった。色は、赤い。赤い? 赤黒い、血液みたいな色だ。
それを自覚した瞬間、この手で撃ち抜いた物体が、はっきり見えるようになっていく。
「嫌だ。見たくない見たくない。見たく……っ!!!」
あらわになったそれは、よく見知っているものだった。
撃たれて、形は崩れてはいるが、それでもそれが何なのかわかる。
それは、とっても大事に大事に育てていた、愛らしいペットのハムスターだった。こんな姿になる前は、雪のような白い毛に包まれて幸せそうだったのに……。あぁ、なんてことをやってしまったのだろう。あぁぁぁぁぁぁ。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。この手であの子の人生を終わらせてしまった。尊い命を、なくしてしまった。
「どうしたの?♥ たかがハムスターじゃん♥ それが一匹死んだくらいで……いや、殺したくらいで何わめいてるの?♥ 見苦しいから、やめたほうが身のためだよ♥ ボク、ムカついたら、いつでも殺れちゃうからさ……♥」
たかがハムスター? は? 手一杯育てた、かわいいかわいいハムスターだぞ! それに、自らの手で……殺してしまったんだぞ!! こんなに悲しいことなんて、ないよ。
もしかして、次の問題って……。
「落ち着いた?♥ じゃ、君も望んでるみたいだし、次の問題にいこうか♥」
ここから、本当は第二問目まで行こうと思ったんだけど、ちょっと、長くなっちゃうと、読むのがめんどくなりそうだから、第二問目は次にまわしまーす。
『ボク♥』について、どうでしたでしょうか? 本当は、男でした! っていう、真実を明かす場面だねー。それがはいってたから長くなったんだなー。
応援してくれるのなら、続きが、早めにかけそうです。
がんばるかー。
最後まで読んでくれた方、ありがとう! 尊敬するよ~