公開中
三話 ”_
『昨日 絵名、どうしたんだろ、、?』
何か言いたそうだったけど、
「………__きと__…彰人、!」
『っ、?!絵名っ、オマエいつから、!』
「さっきから呼んでたし居たんだけど」
『あ…、ワリィ、』
「、、もしかして、昨日のことについて考えてたの?」
『まぁ……』
「訳も知らず責められたらそうだよね、、」
「あの時は彰人の様子がやばかったから、説明してる暇がなかったいうか………」
「お姉ちゃんはもう気にしてないからね」
良かった、、 そこまで悪いことじゃないのか、
悪いことなら冬弥も教えるはず………、
「あ、でも愛莉には報告したから」
『え?』
「安心した顔してたけど、お姉ちゃんが気にしてないだけでダメなことだから、」
「ダメなことは愛莉に報告する約束でしょ?__””お薬沢山飲まない””って約束も破ってるし、、__」
『……はい、』
「学校終わったらすぐ向かうってさ」
桃井さんが絡むほどの悪いことだったんだ、
なんでそんなことを、__
---
--- 放課後 ---
---
「愛莉もうすぐ家つくって、」
『…、』
「、何が嫌なの」
『、、絶対、怒られるから、』
「当たり前でしょ?彰人には体大事にしてほしいし」
「あ、ついたみたい お姉ちゃんちょっと迎えに行ってくる」
『分かった、』
イヤ、だな、、
怒られたくない、
__たったっ、__ __ちょっ、愛莉待って、!!__
バタバタッ
「彰人くん、!!アンタリストカットしたってバカじゃないの!?」
『ひっ、、あ、えと、、』
「自分の体くらい大事にしなさいよ!」
ぁ、、桃井さん怒ってる…、
「傷付けて、それが癖になって、今以上にひどい状態になったらどうするの?」
「腕以外のところ切って、足とか、身体が動かなくなったらどうするの!?」
「そのまま死にでもしたら、、っ どうするの、?」
「愛莉、落ち着いて!」
桃井さん、オレのためにこんな怒ってくれる
泣きながら、いっぱい怒って、、
「これ以上道を間違えたら彰人くんどうなっちゃうか絵名だってわかるでしょ!」
「そ、それは、、」
『__ぇぐっ__、ごめ なさ、っ』
『、そんな 、あぶなぃ ことなの、 しらなくっ、て、』
「…これからはしないこと、約束できる?」
「ただでさえオーバードーズしてるんだから、これ以上の自傷行為は壊れちゃうわ」
『__ひぐっ、__ん、でき る、』
「次はちゃんと守って頂戴ね」
「彰人、なんでこんなに弱くなっちゃったんだろ、」
「前は、弱音も吐かないし、涙すら見せなかったのに、、」
「反動みたいなものじゃないかしら、?」
「それほど、仲間に、相棒に裏切られたのが精神的にキツかったのよ」
腕切ると楽になれる、、でも、そのかわりオレがボロボロになる、、
冬弥はオレにいいことを教えてくれたんだよな、、?
『桃井、さん、、』
「あら、?彰人くん、どうしたの?」
『その、””リスカ””って何ですか、?』
「そうね、、簡単に説明するなら刃物で手首の皮膚を切ることね」
「彰人くんのしているオーバードーズと同じで""自傷行為""に分類されるわ」
『自傷行為、、』
「本当はオーバードーズも絶対しちゃいけないことよ」
「お姉ちゃん達が気づいた時にはもう依存しちゃってたから、、」
「だから、彰人からしたら辛いことだけど 飲む量減らしてるもんね」
『うん、、』
「最近は少しずつ我慢できてるからとっても偉いわよ!」
『ほんと、ですか?』
「えぇ!わかりにくいけどちゃんと我慢できてるわ」
なら、冬弥にも元気な時に会えるかもしれねぇ、
頑張らないとな、、
「そういえば、昨日冬弥くんと会ったって聞いたけど、、」
「どうだったの?」
『えっと、前と、変わらず話せました、 また来てくれるって、、』
『オレのこと見捨ててなんかなかったんです、!』
「…そうなのね、」
__「もしそうなら、何でもっと早くに彰人くんを尋ねなかったのかしら、、」__
『桃井さん、?』
「あぁ、気にしないでちょうだい」
「ぁ、そうそう 彰人くんが嫌じゃなければ腕、見せてくれる?」
『?、別にいいですけど、、』
、、腕、じっと見てくる
どこかおかしかったかな、
「彰人くん、押したり触ったりして痛い?」
『全然、痛くないです』
「そう……、__おかしい、、付けた傷が浅いわ、__」
「リストカットをするまでに何があったの?」
『、たしか、冬弥がオレのこと貶してくる声がきこえて、、』
『クスリ、冬弥に取られて、、それで………』
「え?彰人そうなの?」
「いつも幻聴聞こえてくるとき、お姉ちゃんのところ来るよね、」
「そこも引っかかるわね…、」
桃井さん、難しい顔してる?
何かあったのかな
「絵名、彰人くんが最初にオーバードーズした時、何錠飲んだって言ってたかしら」
「えーっと……、あるだけ飲んだって言ってたからー、、」
「たしか10何錠とか飲んでたはず…」
「………、やっぱりおかしいわ」
「え、愛莉どうしたの」
「表面に刃を軽く滑らせただけで傷がまったく深くないのよ」
「躊躇しないタイプなのにこれは信じられない、」
「…なるべく疑いたくないけど冬弥くんのこと、警戒しておいた方がいいわ」
『っ、!』
『オレがやったから、 冬弥は……止めてくれただけ』
桃井さんはきっと、オレを心配して言ってる
でも、、もし冬弥が教えてくれたってバレたら、きっと会わせてくれなくなる
「…、わたしには何とも言えないわ」
「ミーティングがあるから、そろそろ帰るわね」
「あ、そっか 急に来てもらってごめんね愛莉」
「いいのよ!彰人くん、今度こそ約束だからね?」
『分かってますって、』
「それならよかった! じゃ、また来るわ」
「バイバイ愛莉」
冬弥は、冬弥は変なことなんか考えてない
オレが早く良くなるように教えてくれてる、、だけ、
.
愛莉ちゃん怒らせてるとき、不覚にもなみだが、、
今回は緩めだったね
.