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激弱勇者の魔王討伐日記
新シリーズ
僕・・・マルは友達と公園に遊びに来ていた。
友達というのは、幼馴染で喧嘩が得意なルイと、代々続く魔法使いの血統の娘・ネナ。
そしてクソ平凡な僕というメンツだ。
「公園に来たは良いものの・・・暇だな」「ゲームの一つくらい持ってくればよかったわね・・・」「そうだね・・・」ちなみに僕達は今、暇を持て余していた。
「・・・そうだ、なーなー、勇者の剣抜いてみねぇ?」「「賛成」」
勇者の剣というのは、公園の真ん中に突き刺さっている古い剣のことだ。
なんでも先代の勇者が魔王を一度倒したあと、此処に突き刺したらしい。
もともと此処は空き地だったが、30年ほど前に工事があってこの公園になった。
「えー、でもさ、この剣が抜けたら勇者ってことでしょ?魔王倒しに行くんでしょ?大丈夫かな・・・」とネナがつぶやく。「大丈夫だって!俺達が勇者なわけn」「ねー、抜けたんだけど」「「What?」」
友達二人が話している間に、剣は僕の手によって引っこ抜かれてしまった。
「うん。どうやって抜けたのか説明してもらおうか、マル?」ルイが僕の肩をしっかり掴む。痛い。顔も笑っているけど目は笑ってない。怖いよ。「あー・・・抜こ、と思って持ち上げたら抜けた」「どうやったらそんな簡単に抜けるの?・・・てか、魔王倒しに行かないとじゃない?それだと」「「あっ」」
ネナの言葉に、僕は硬直した。
「というわけで村長、こいつが勇者の剣を抜きました」「離せ!離せよぉぉぉぉ!」
僕は二人に引きずられて、村長の居る家に連れて行かれた。
「ほう・・・じゃ、マル、近くの酒場で仲間を見繕って魔王討伐に出てくれ」「嫌でs」「断るか?(圧)」
「いいえ何でもありません行ってきます」
こうして僕は村長の圧に耐えかねて、魔王討伐に行くことになりました・・・
「じゃぁ、行ってくるわ・・・」「「行ってら」」「お前ら軽くない?僕死ぬかもしれないんだよ?」
「大丈夫お前は死なない」「そうよ!頑張ってね!マル!」「お前らはどこからその自信が出てくるんだよ・・・」
「・・・ほら、学校のレースで最下位だったやつでも魔王は倒せるって!」「・・・そうよ、たとえマルの握力が12だったとしても勝てるわ!」「勝てねぇよぉぉぉ!」
「てかお前、もう行ってこいよ。隣町の酒場まで行かないといけないんだろ?電車もうすぐじゃねぇか?」「うわっ、マジだ!?・・・じゃぁ行ってくる・・・」「頑張れよ」「応援してるからね!」
こうして僕は走って電車に乗り込んだ。
頑張りましたァァァ
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