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嫌いだったはずなのに
『次はどこいく??』
と微笑みながら聞いてくる。
私は
「玲央が行きたいところならどこでもいーよ!
どこ行きたい?」
と聞いた。そして隣を見ると真剣に悩んでいる玲央が居た。
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2年前
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同じクラスの目立つグループに属していた玲央。放課後近くのショッピングモールに行き、ゲーセンに行って居る玲央。
なのにテストで良い点数をとっている玲央。
そしてクラスの人気者。
私はそんな玲央のことが嫌いだった。
はずなのに、、
『放課後音楽室に来て。』
と頬を赤らめた玲央に呼ばれ、嫌気がさした。
あんなやつのいいなりになんかならない。
と決めているはずなのに、なんか気になって足が勝手に放課後の誰も居ない音楽室へ向かっていた。
周りを見渡すと誰も居ない。
帰ろうと思い、音楽室への入り口へ向かう。
すると、
『悪ぃ、進路のことで担任に捕まってた。』
と息をぜーはーさせた玲央が居た。
『待たせてごめん。立ってくれますか?』
私は組んでいた足をほどき、言われるがまま音楽室のベランダへ向かった。
「何?」
ぶっきらぼうに私は聞いた。
『嫌だったら言って素直に言って欲しいんだけど、ずっと前から凛音のことが好きでした。付きあってください。』
私は目を見開いた。
嫌いなやつからの告白。
普通ならふるはずなのに。なんで?
私の心臓はバクバク言ってて怖い。
好きじゃないし、嫌いなんだけど。
ふれない。私の口は勝手に動いた。
「私でいいなら、よろしくお願いします。」
いつの間にか目の前に突きだされた手まで握っていた。私は慌てて振りほどいた。
私は玲央の存在を思い出した。
玲央の方をみると、とても顔を赤らめている。
『本当に?俺で良いの?』
と玲央は聞いてきた。
「うん!」
と答えてしまった。私は気づいた。玲央のことが好きだったんだ。
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あれも懐かしい思い出となる今。
隣で笑っている玲央をみると自然と笑っている。
『おーい!何ぼーとしてんのー?日ぃ暮れるよー!』
「ごめんごめん!少し考え事してた!」
私は思った。ずっと玲央の隣で生きたいと。
はいっ!
語彙力ない割には頑張りました!
コメントで感想やこういうのやって欲しい!など受け付けてます!
また次の小説で会いましょう!