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1話 嫌われ者
私は一人、太陽の眩しさに目を瞑る。私の心より明るい太陽は、光だ。
私は一人の太陽のような笑顔を知っている。昔助けてくれた一人の人。
仲良くなんて出来ないよ。私と貴方じゃ何もかも違うから。
「お父様、お母様、ご朝食のお時間でございます。」
バチン!頬を叩かれる。少し痛む頬にそっと手を当てる。学校に私は向かう。
私は嫌われ者。だって、私なんかがれる君と付き合ったから。もっと高
スペックな女子はいるのに、れる君が
「#名前#がええ!」
って言ってくれたから自信が持てたんだよね。でも、私のれる君は不釣り
合いで、そして、天と地の差がある。昔みたいに明るく笑いたいなぁ。
家族にも嫌われ、いや、家族ではない。私は奴隷なんだ。人の思いどうりに
動かされ、不要になると捨てられる。これが愛なのか?分からないよ。これが
愛ならば、本当の愛を教えて。なにも分からないからさ。
「行ってきます。」
誰も返事しない家に私は告げる。心は何時も曇っている。空は私の心を
知らないように晴れている。その天気が鬱陶しい。
「朝のHR始めるぞ」
何時もと変わらない声。その声が嫌いなのかもしれない。
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れるは一人机に頬杖をつく。大切な一人の少女は席で本を読む。傷だらけで、
見ている方が心が痛む。同時に守れへんれるへの憎しみが込み上げる。傷
だらけで俯いている子にれるは話しかけた。その日から仲良くなった。でも
その子は目が腫れ、血まみれで、消えてしまいそう。
「授業始めるぞー」
何時もと変わらない先生の声に一人呆れる。
「ここはXとYが〜」
頭には大切な人の笑顔で埋め尽くされる。
「れる!ここ答えろ!」
「えっと〜、〇〇です!」
「正解だ」
面倒くさそうに当てる先生に皆は爆笑する。一人窓を見つめる。春の風が桜と
ともに舞う。少し綺麗と思うが、授業に戻る。
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放課後
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ドゴッボコッボカッボコッドゴッドゴッボコッボカッ!
私は泣けずに居る。殴られて、朝に叩かれた頬はまだ痛む。
バンッ!
私は蹴られる。強く、痛く。私は込み上げる涙を抑える。
「はぁ、もう飽きたからカッターでやろ!」
「いいじゃん!」
もう良いんだよ。どうでも。私はなんにも要らない。与えられるものは何も
無い。幸せという欠片があるのなら、掴んでみたいな。私はそっと屋上を出る。
正門に居るれるさんに話しかける。
「お待たせしました。れるさん」
私はそっと言葉を言う。今日つたえるんだ。
「れるさん、別れてください。」
私は込み上げる涙を堪える。
「貴方のことが全部全部大嫌いです。今まで大好きでしたよ。」
私は辛いがこれもお互いの幸せのためだから。
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「れるさん、別れてください。」
なんでや!れるは嫌なのに。彼女は言う。
「貴方のことが全部全部大嫌いです。今まで大好きでしたよ。」
れるは想っとんのに。昔と変わらんなぁ。少女は駆け出す。春の桜の中、一人
置いていかれる気がした。
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まるで孤独を表すみたいに。