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終わっちゃえば
私の頭に、今日の朝に見たあのサイトがよぎった。
「もう…終わっちゃえば、いいんだ。死ねば、いいんだ…!私なんて、この世に、いちゃ、ダメなんだからっ…!」
涙が溢れかけたが、今はぐっと抑えて、屋上へ向かった。
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運良く、人に気づかれることはなく、屋上の扉の前に辿り着いた。
あとは、この扉が開くかどうかだ。
そっと手を近づける。
『ギィ…』
「あっ…」
開いた!と声をあげそうになったが、人に見つかるといけないので慌てて口を塞いだ。
一歩足を踏み入れる。
さっきは涙が溢れそうになったが、私はもう限界を通り越して何も感じなくなってしまっていた。
すぐに屋上の柵をまたぐ。
柵の後ろには少し足場があって、一旦そこに立ってみた。
生まれ育ってきたこの町が見える。
この町とももうお別れなのか、とさえ思えなかった。
空では太陽が光り輝いていて、少し眩しかった。
私の心とは正反対だな、とさえ思えなかった。
でも、虚しいとか、眩しいとか、嫌だとか、死んだら何も感じられなくなるのだから。
いっそのこと、早く死にたいと思った。
今死のうとしている自分がおかしくて、何故か笑みが漏れた。
私は狂ったように笑った。
谷川さんよりも狂っている気がした。
涙と笑いが混じった。
自分が狂っているということさえももうわからなかった。
あぁ。私、こんなに限界だったんだな。
頑張ったらそう思えた。
でも、死んだら限界とかもう何もないんだから。
「死ねば楽になれるなら、私は___」
柵から手を離そうとした、その瞬間___。
『ギィ』
「え…だ、れ…?」
思わず振り向いた。
そこに、立っていたのは___。