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【 曲パロ 】あ の 夏 が 飽 和 す る( pr,mz )
原 曲 : あの夏が飽和する / カンザキイオリ 様
⚠ 個 人 的 解 釈 ・ ア レ ン ジ 含 む
ただただ 、 暑いだけのいつもの日常 。
でも 、 あの夏だけは何かが違った 。
pr 「 昨日人を殺したんだ 」
mz 「 ... は、? 」
そう君は言っていた 。
梅雨時なのに ずぶ濡れのまま部屋の前で 泣いていた 。
夏が始まったばかりだと言うのに ぷーのすけはひどく震えていた 。
そんな話ではじまる
あの夏の記憶だ _____ 。
pr 「 殺したのは隣の席のいつも虐めてくるアイツ 」
mz 「 ...。 」
pr 「 もう嫌になって肩を突き飛ばしたんやけど、打ちどころが悪くて 」
俺はずっと言葉が出なかった 。
pr 「 もうここには居られへんと思うし、どっか遠いところで死んでくるわw 」
mz 「 ...じゃあさ 」
mz 「 俺も連れてって 」
自分の口から出た言葉は 予想外の言葉だった 。
それから俺達は
財布を持って 、 ナイフを持って 、 携帯ゲームもカバンに詰めて....
mz 「 いらないものは全部壊していこ 」
pr 「 あの写真も、あの日記も今となっちゃもういらんしなw 」
こうして、人殺しとダメ人間 の ぷーのすけと俺の 旅が始まった ___ 。
そして俺らは逃げ出した 。
狭い狭いこの世界から 。
家族 も クラスの奴 も
何もかも全部捨ててぷーのすけと二人で 。
mz 「 遠い遠い誰も居ない場所で二人で死のう。 」
この世界 に 価値なんて ないし 、
人殺しなんて そこら中湧いてるじゃんか 。
mz 「 ( 君は何も悪くないよ ) 」
pr 「 結局俺らって誰にも愛されたことなかったんやなw 」
そう君は言った 。
mz 「 そうだな...w 」
でも 、 そんな 嫌な共通点 で 簡単に信じ合ってきた
mz 「 進むか? 」
pr 「 そうやな、 」
ぷーのすけの手を握ったとき
逃げ出す前の震えは既に無くなっていて 。
mz 「 何もないし、何も知らないな 」
pr 「 せやなぁ... 」
そう言いながら 、 誰にも縛られないで二人線路の上を歩いた 。
mz 「 流石にもう、金も無くなってきたな.... 」
mz 「 ...じゃあ、盗むか 」
pr 「 ....そうやな、 」
金を盗んで二人で逃げて
どこにでも行ける気がした 。
死ぬ覚悟をした俺達に今更怖いことはなかった 。
額に落ちた汗も 、 落ちたメガネも
pr 「 今となっちゃどうでもええな 」
mz 「 あぶれ者の小さな逃避行の旅だしな 」
いつか夢を見た
優しくて誰にも好かれる " 主人公 " なら
〝 誰だって主人公になれます 〟
そんなこと言える|主人公《ヒーロー》なら 、、、
mz 「 汚くなった俺達も見捨てずにちゃんと救ってくれるのかな、w 」
mz 「 それなら、いいな...。 」
pr 「 俺は夢なら捨てたで 」
pr 「 だって現実見ろよ、|シアワセ《・・・・》の4文字なんてなかった 」
pr 「 そんなん、今までの人生で思い知ったやろ? 」
pr 「 自分は悪くねぇと誰もがきっと思ってるやろうし 」
mz 「 だな、 」
俺はその時 、 それ以上何も言えなかった 。
あてもなく彷徨う蝉の群れに、水も無くなり揺れ出す視界 。
そんな時 、
ふと 、 ぷーのすけはナイフを取った 。
mz 「 ...え、? 」
pr 「 まぜ太が居たからここまで来れたんやで? 」
pr 「 だからもうええんやで、もう....。 」
mz 「 ...は、ぷーのすけ、!? 」
『 死ぬのは俺一人でいいよ 』
pr 「 ありがとな、まぜ太。 」
グサッ
そしてぷーのすけは首を切った 。
鈍い音と共にぷーのすけは大量の血を流しながら倒れた 。
mz 「 ....ぷーのすけ、、? 」
呼びかけても 、 もちろん返答はない
俺はただただ冷たくなっていくぷーのすけを呆然と見つめて呟いた 。
mz 「 ...俺も連れてってって言ったじゃん...ねぇ、? 」
まるで何かの映画のワンシーンのようで白昼夢を見ている気がした 。
気づけば俺は警察に捕まった 。
ぷーのすけがどこにも見つからなくて
ぷーのすけだけがどこにもいなくって
そして時は過ぎていった 、
ただ暑い暑い日だけが過ぎていった ___ 。
家族もクラスの奴らもいるのに 、 なぜか君だけはどこにもいない 。
今でも俺は|あの夏の日《ぷーのすけ》を思い出す 。
俺は今も今でも歌ってる
ぷーのすけをずっと探していて 、 言いたいことがある 。
mz 「 ...ぷーのすけ、。 」
九月の終わりにくしゃみして
六月の匂いを繰り返す
pr 『 まぜ太、笑 』
君の笑顔は 、 君の無邪気さは
今も俺の頭を飽和している 。
mz 「 ... 誰も何も悪くないよ。 」
mz 「 ... ぷーのすけは何も悪くはないから。 」
mz 「 ... もういいよ、投げ出してしまおう 」
ぷーのすけはそう言って欲しかったのだろう ____ 。
mz 「 なぁ...、ぷーのすけ、 」