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呪術俳優
フィリー
高専卒業生・講師陣の大同窓会
会場は、ドラマ撮影でも使われた高専の学生寮の食堂。
ケータリングは、七海が贔屓にしているベーカリーの高級カツサンドと、五条が取り寄せた全国の限定スイーツ。そこにはカメラも、パパラッチも、事務所のマネージャーもいない。
1. 乾杯の音頭は「あの人」
「えー、皆さんの『労働』のおかげで、映画の興行収入がとんでもないことになってます。……まあ、私は定時で帰らせてもらいますが。乾杯」
七海建人の非常に現実的な挨拶に、全員が爆笑しながらグラス(未成年はコーラ、大人はお酒)を合わせる。「乾杯!!」の声が、夜の山奥に響き渡った。
2. 師弟の再会と「演技指導」の続き
「宿儺さん、あのラストシーンの目力、マジで怖かったっすよ!」
虎杖悠仁が、普段は物静かな宿儺役のベテラン俳優に絡んでいく。
宿儺役は少しだけ口角を上げ、「小僧。あれは演技ではない。お前のセリフがあまりに真っ直ぐだったから、つい本気で潰したくなっただけだ」と、役者として最大級の褒め言葉を贈っていた。
3. 京都校 vs 東京校、今夜は「カラオケ」合戦
「ブラザー! この曲のサビは俺たちがデュエットする運命(さだめ)なのだ!」
東堂葵が、アイドルのコンサートさながらのテンションで虎杖をステージへ引きずり込む。それを見て、西宮桃が「もう、東堂はオフでも暑苦しいんだから」と呆れつつも、スマホで動画を撮っている。
横では、三輪霞が「与くん、一緒に歌いましょう!」と、照れる与幸吉の手を引いて、微笑ましい「デュチュット」が始まろうとしていた。
4. 楽屋裏の「最強」コンビ、再び
食堂の隅、少し落ち着いた席で、五条悟と夏油傑、そして家入硝子の3人が並んでいた。
「ねえ傑、僕たちの生徒、立派になったと思わない?」
「……ああ。現場では監督として接していたけれど、こうして見ると、ただの騒がしい教え子たちだね」
五条がサングラスを外して、少しだけ寂しそうに、でも誇らしげに笑う。夏油はそれを見て、苦笑いしながら自分のグラスを五条のグラスにコツンと当てた。
「次は彼らが、新しい『高専』の物語を作っていく番だよ、悟」
5. 真希・真依、そしてパンダの密談
「あんた、海外の仕事増えたんだって? 少しは顔が売れてよかったじゃない」
「フン、野薔薇に言われる筋合いはないわよ。……まあ、お土産は買ってきてあげるわ」
禪院真依と釘崎野薔薇は、最新のブランドバッグを見せ合いながら相変わらずの毒舌合戦。それを真希が「仲が良いことで」と笑い飛ばし、パンダが「まあまあ、肉食え肉!」と巨大な皿を持って割り込む。
6. 乙骨憂太の「静かな誓い」
ハリウッドでの次作が決まっている乙骨は、狗巻棘と並んで、静かに夜空を眺めていた。
「……棘くん。僕、どこに行ってもここに戻ってくると安心するんだ。やっぱり、ここが僕の『原点(オリジナル)』なんだね」
狗巻は喉を休めるためのマスクをずらし、優しく微笑んで一言。
「しゃけ(そうだね)」
その短い言葉に、全てが詰まっていた。
【同窓会の終わり】
宴もたけなわ、最後は五条が勝手に注文した1000発の花火が高専の空に上がる。
「おーい! 全員並べ! 集合写真撮るぞ!」
五条の呼びかけで、役職も、学校も、キャリアも関係なく、全員が一つの画面に収まる。
シャッターが切られたその写真は、翌朝、五条のSNSに「僕たちの青い春は、一生終わらない」というキャプションと共に投稿され、瞬く間に1000万いいね!を記録した。
1年生+東堂の「領域展開」イン・ユニバ
1. ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド:東堂と虎杖の「位置替え(不義遊戯)」
ジェットコースターが急上昇する中、東堂葵は隣の虎杖悠仁に叫びます。
「ブラザー! この……この重力こそが、俺たちの魂を加速させる黒閃(フラッシュ)! 頂上で手を叩けば、俺たちの座席が入れ替わる気がしないか!?」
「いや、入れ替わったら安全バー外れて危ねーから! でも東堂、これ最高だな!」
絶叫マシンを「演技の特訓」だと言い張る東堂と、心底楽しむ虎杖。二人の叫び声はパーク中に響き渡りました。
2. パークの通り:釘崎野薔薇の「USJランウェイ」
「いい、カメラさん。この角度よ。ジュラシック・パークを背景に、私の美しさが恐竜を圧倒しているところを撮りなさい」
釘崎野薔薇は、ショップにある全種類のキャラクターカチューシャを買い占め、5分おきに付け替えながら闊歩します。
「ジョーズは私に恋をし、ミニオンは私に従う! 今日、このパークの主役はエルモでもスヌーピーでもなく、この私よ!」
その堂々たる歩きぶりに、一般のゲストたちからも「本物の釘崎だ!」「オーラがエグい!」と歓声が上がります。
3. メルズ・ドライブイン前:伏黒の「脱兎」大バズり事件
「……俺は、撮影以外では目立ちたくないんだが」
クールに佇む伏黒恵でしたが、背後から忍び寄った東堂にガシッと肩を掴まれます。
「伏黒! お前にはこれだ。お前のメソッド(十種影法術)に欠かせない、この愛くるしい脱兎のカチューシャを着けろ!」
「断る。……離せ、東堂……っ!」
抵抗も虚しく、ピンクのリボンがついたウサ耳を装着される伏黒。その瞬間、偶然通りかかった釘崎が「あ、いいじゃない。あんたの影の薄さが少しはマシに見えるわよ」とスマホで激写。
4. SNSでの大爆発
数分後、番組公式SNSに投稿されたのは、【脱兎耳で死んだ目をしている伏黒】と、その後ろで【満面の笑みで親指を立てる東堂と虎杖】、そして【背景でキメ顔をしている釘崎】というカオスな一枚。
「#伏黒恵の脱兎」がトレンド1位に。
「可愛いが過ぎて心臓止まった」「東堂グッジョブすぎる」「ユニバの株価が上がった」とコメント欄がパンク。
5. オチ:後日談
このPRのおかげで、USJでは「伏黒セット(脱兎耳)」が完売。
翌日、高専の教官室でその写真を見た夏油監督は「……悟、このプロモーションの仕方は君の仕業かい?」と苦笑いし、五条講師は「いや〜、恵の新しい才能が開花しちゃったね!」と、その写真を待ち受け画面に設定しちゃいました!