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夏の話
みゃあ
「はぁ...」
思わず溜息が出るほどの夏の暑さだ
今年の夏の暑さは尋常じゃない、7月の前半だというのに37度という気温を記録している、なら8月は?と思うとゾッとする
『ちょっと、溜息なんかつかないでよね!余計蒸し暑くなるじゃない』
そう言葉を放ったのは僕の幼馴染である夏菜(かな)だ
「ごめんって...はぁ....」
夏菜は気の強い性格で僕はよく夏菜に怒られてしまう
『だーかーらぁー!それを辞めろって言ってるの!わかる?!』
「うっ...ご、ごめん......」
『ああーもう!蒸し暑くてイライラしてるんだからこれ以上イライラさせないでよね!』
「わ、わかった、気をつけるよ」
『ふん!』
これはまずい、どうにかして夏菜の機嫌を取らないと......確か夏菜は甘いものが好きだったような...
「あ、あの...」
『何??!』
「駄菓子屋...行くんだけど一緒にく、来る...?」
『行くっ!!!!』
夏菜は目を輝かせながら食い気味にそう言った
〜駄菓子屋
駄菓子屋には昔ながらのお菓子が並び、いつもと同じおばあちゃんが静かにレジに立っている
おばあちゃん「いらっしゃい」
『わぁ...!久しぶりに来たけどやっぱ私ここの空気好きだなぁーっ!』
夏菜はルンルンしながら並んでいる駄菓子を選んでいる、そして僕は冷蔵庫の中に入っているラムネを2本取り出し、レジへと持っていく
「これ...お願いします」
おばあちゃんはにっこりと笑いながら「はいよ」と言った
〜公園
僕は先程買ったラムネを1本夏菜に渡し、隣のブランコに座った
『ラムネ、ありがと...さっきは怒っちゃってごめんね...?』
こちらの様子を伺いながらそう言葉を放つ夏菜は、僕には天使のように見えた
「う、うん...!大丈夫......!......うへぇ...」
僕はしまったと言わんばかりに手で口を塞ぐ、あまりの可愛さについ気持ちの悪い笑みを浮かべながら言ってしまった
『な、なによ...気持ち悪い声出さないでよね...!!ふんっ』
しまった、これはまずいぞ。せっかくラムネで機嫌を取れたのに...嫌われてしまっていないだろうか、僕は不安でいっぱいになったが、夏菜の言葉でその不安は吹き飛んだ
__『まぁ...別に嫌いじゃないわよ...』__
夏菜は小さい声でそう言ったが、僕の耳には確かに嫌いじゃない、と聞こえた
「本当?!」
僕はあまりの嬉しさに速攻で聞き返してしまった
『ぅ、うるさいっ!何も言ってないわよ!』
僕は幸せ者だなと実感し、夕焼ける空を見て夏菜に「そろそろ帰ろう」と促すとラムネに入っているビー玉が「カラン」と音を立てた