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わたし。
私の醜い声がこの狭い空間に響き渡った。
短針がかつかつと音を刻み、時は進んでいく。それ以外に音が鳴らぬこの部屋が、その音を引き立たせた。
その狭い空間を後にして、作業机に体を向けて座私の醜い声がこの狭い空間に響き渡った。
短針がかつかつと音を刻み、時は進んでいく。その音以外音は聞こえない部屋が、その音を引き立たせていた。
その空間で、私はただ、言葉を並べて歌うだけだった。
私は、その狭い空間を後にして、作業机に体を向けて座った。
『確認』
先程、録音した歌とメールを送る。
そして、ナイトコードを開いたまま後にした。そして、やることもなく退屈していた頃、ナイトコードから通知が来ていた。
『アンタねぇ、、メールが淡白過ぎるでしょ』
『ニーゴの皆でも、それ以外でも、何伝えたいか分かんないわよ!』
えななんからのメール、どうやら私に対して怒ってるみたい。よく分からないけれど。でも、反応する気にはならなく、机に伏せた。長い髪が絡まり、顔にかかり邪魔だった。
しかし、また通知音が私の耳に留まった。嫌々、頭を上げてメールを確認した。
『ちょっと!返信してよね』
まるで私の考えを見抜いたかのような返信をえななんが送ってくる。
『そう』
パソコンの電源を落とした。そして、また机に伏せる。
___そして、意識が遠退いて行くのを感じながら、目を閉じた。