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公開中

葬儀屋 鶴丸南雲の小噺

虚塔
皆様。お初にお目にかかります。私、鶴丸南雲と申します。しがない葬儀社員でございます。名前が名字のようだとよく言われますが、名付けの由来は良く知りません。 さて、今回は皆様に、私の体験談を少しお話させて頂きたく参りました。初めてなので至らぬ点もあるかとは思いますが、最後までお付き合い頂けると幸いです。 それでは皆様、お立合い。鶴丸南雲の怖い話、はじまりはじまりでございます。
皆様、今回の話は如何だったでしょうか。 匂う筈のない線香、鳴る筈のない御鈴、そして点く筈のない照明。 果たして原因は何だったのでしょうか。 亡くなった男性の最期の訴えだったのかも知れません。何かに目を向けて欲しかったのか、将又ご遺族に伝えたいことがあったのか。もしかすると偶然が重なっただけの事象だったのかも知れませんね。 勿論、真実は誰にも分かりません。真実を知っている者がいるとするならば、とっくに灰となってしまった故人様だけです。 それでは、今回はこの辺で筆を置かせて頂きます。 私の話にお付き合い頂き、誠にありがとうございました。私が体験した奇妙な話はまだまだございます。機会があれば、他にもお話させて頂きたく存じます。 それでは皆様、良い夜を。 もし、葬儀のことでお困りであれば、この鶴丸南雲をどうぞ御贔屓に。心穏やかなお別れを、誠心誠意お手伝いさせて頂きます。