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穢れた者には制裁を!
粛清___________
厳しく取り締まって、不純・不正な物を除き、整え清めること。
少女の瞳はまだ輝きを保っている。この廃れ切った世界で、自分こそが、唯一秩序を正せる存在であると信じて。
××××年××月××日。
ここはどこかにある…かもしれない世界。荒廃してしまった、道徳なんてとうに忘れられた、地球規模のスラム街。きっともうじき崩れ去ってしまうであろう、誰の記録にも残す必要などない取るに足らないもの。
___________そんな場所に、少女はいた。
錆びた鉄骨に馴染む、土汚れのついた赤いマント。少し煌めきの無くなった金のボタンをあしらったシャツと、シンプルな黒いズボン。
ベージュの髪を軍帽のような物で覆った彼女は、どこで手に入れたのか、やけに綺麗な黒手袋をはめた。
「…今日も、行くか!」
希望の見えない世界で、少女は笑顔だった。かつてそこにあった日常の笑顔を、そのまま鏡に映したように。
「…食べ物の取り合い。これはしょうがないよね。」
冷静に、見極める。彼らの行いが、理にかなっているか。過度に理不尽で無いか。
「…でも。」
「うるせえ!とっとと全部寄越せ!まだあんだろ!」
「ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!もうこれ以上少ないとしんじゃうんです!」
「ああ!?てめえなんか野垂れ死んだって誰も気にしねえだろうがよ!まだ殴られ足りねえのか!?」
「暴力、暴言。相手は子供。加害者はいい歳した大人。一方的に奪っている。」
「アウトだね。」
___________粛清だ!
ザシュッ。
大きめの刃物でアキレス腱を切る。
「ゔっ…」
「…ねえ。」
「あ‘’ぁ…?」
「違う。お前に言ってない。」
一発、殴った。どうせすぐ無くなる命なんだし、別に良いだろう。
「ああ、ごめんね、もう大丈夫!」
「…え、あ、」
「ほらほら、また奪いに来る悪い奴来ちゃうよ?これ、取り返したから早くお家帰りな?」
「あ、ありがとうございますっ!」
ぺこっと可愛らしく礼をすると、痩せ細った子供は去っていった。
少女は満足そうに笑みを浮かべた。
「…はあ。」
「ッ……、」
「あの子はあんなに礼儀正しいのに…」
「恥ずかしく無いのかなあ。」
「…何回殴った?」
「…に、二回だ!でもあいつが中々全部寄越さ
ドコッ。
「よし。じゃこれであの子の分はフェアだね。」
処罰を下す。だって罪を犯しているのだから。
「でも、きっと他の子供も殴ったよね。それで飢え死にした子もいるよね。」
男は恐怖に飲まれ必死に首を横に振る。だが少女の目にはその男は信頼する価値などないものとしてうつっていた。
「…それなら、|粛清しても良いってことだよね。《殺しても良いってことだよね。》」
「…しゅくせっ…!?」
「穢れた者には制裁を。当然の報いだ。」
少女は鉄パイプを静かに振り上げた。まずは手足に振り下ろす。臓器の多い場所を狙えばすぐに死んでしまうことなど、何度も何度もそれを繰り返している彼女には分かり切っている。
「…うるさいなあ。」
罪人であることにこじつけて楽しんでいる訳では無い。
悲鳴は別に好きじゃない。
だから、喉も潰す。
「…ねぇ、あなたが一つだけ、役に立ったのはね、」
「あの子の感謝が私に向けられたこと。」
「ありがとう。」
「クズとして生まれてくれて!」
最後に、大量出血に止めをさすように、頭へと衝撃を与える。
「…もう二度と生まれないでね。」
少女は今日も人を殺す。それが絶対的な正義だと、自分の使命だと、信じ込んで。
少女は今日も笑顔だった。瞳もずっと輝いていた。それはいつか崩れる日が来るのだろうか。
少女の名前は誰も知らない。年齢も、出身地も。
知る必要も無い。
だってここはもうじき滅びる世界。記録は必要ない。少女を見れただけ、奇跡のようなものなのだ。
まえがきの最初の説明はwikiから持ってきました。
はい…駄作感が…否めない…微妙にダッサイ。
まあ別にいっかこれは。続編作る気もないし。単発のやつだから。
今度はちゃんとした趣味で書いた小説でお会いしましょう!
最後まで読んで頂きありがとうございました!ぐっばい!