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reader of ClariS
じゃぱぱ「偽物・・・?」
レイ「よくもまぁ、勝手に私の名前を使ってくれたわね?ClariSのラスボス、`ライア・ロイド・ヴァイオレッタ`!」
レイの目は、ちえの方を向いていた。
ちえ「な、何言ってるんですか⁉︎ライア・・・?さっぱりわかりません!」
レイ「誤魔化すのがお上手なこと。ちえは私よ。私が使ってる“偽名”。本名はレインボー・レイ」
黙ってやり取りを見ていたリラが、おずおずと口を開いた。
リラ「私、変だなって思ったことがあるんです。さっきたまたま鏡がちえちゃんを写してて・・・。見てみたら、《嘘で固められたClariSの黒幕》って出てたんです」
ちえ「な・・・」
ヒロ「え?じゃあ、まさか俺たち・・・敵を助けちゃってたってこと⁉︎」
ゆあん「あの時は命懸けで助けに行ったのに・・・!全部無駄だったってことなのかよ⁉︎」
ダイオウ「思い出した・・・。ちえ、お前は俺に変身ビームを渡した女だな。イカリと一緒にいた」
たっつん「ちえ・・・嘘やろ⁉︎」
どぬく「まさか、これまでの黒幕って、君・・・?」
ライア「`あーあ、バレちゃった。せっかく上手く行ったと思ったのに`」
ちえの表情は一瞬で変わり、いかにも悪人な笑顔を浮かべた。
ライア「そうよ。私はライア・・・。あんた達をこっちに連れてきたのは私。変身ビームをダイオウに渡したのも、鬼やダルマを作ったのも、バクを作ったのも、ぜーんぶ私達ClariSよ!」
のあ「チェーンソー男に捕まってたのは・・・?」
ライア「あいつは私達ClariSの協力者だった。でも私達の作っているものを知った途端、あいつは裏切った。だからあいつの家族を部下に殺させたのよ。そしたらあいつ逆ギレしてね。いかにもあいつを恐ろしい殺人犯・・・って感じで写真を公開したら、これが大成功。まんまとあんた達が助けてくれたってわけ」
得意げに語るライアに、レイが冷たく告げた。
レイ「私は他のヒーロー達に会ったことはない。だからこそ、私を騙ってもバレないと思ったわけね。浅はかだわ。私が助けを求める可能性もあったのに。ま、そのおかげで手遅れになる前にあんたを見つけられたけど」
ゲミノールム「てめえ・・・今まで俺達を騙してたのか!」
エレナ「信じてたのに・・・!こんなのあんまりだわ!」
ライア「なんとでもいうがいいわ。あんた達は詰んでる」
ライアが指を鳴らした瞬間、床が抜けた。
ライア「鬼達、こいつらを殺してしまいなさい。どんな手を使ってでも」