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月からきたおひめさま
――昔々、あるところに、一人の美しい姫がおりました。
その姫の名は、かぐや姫。
竹から生まれ、誰もが目を奪われるほど美しく成長した姫は、やがて月へ帰る運命を迎えました。
大切な人たちと離れ、泣きながら月へと帰っていった姫。
けれど。
本当に、あれでよかったのでしょうか。
「……もう、いやじゃ」
誰もいない月の世界。
かぐや姫は、ぽつりと呟いた。
「もう一度、あの場所に行きたい」
おじいさんとおばあさん。 一緒に笑った日々。 何気ない、あたたかな暮らし。
もう一度だけでいい。
あの頃に戻りたい。
そう願った瞬間、かぐや姫の視界は真っ白に染まった。
***
「――ん……?」
目を開けると、そこには見知らぬ天井があった。
ふかふかのお布団。 白いカーテン。 そして、聞き慣れない音。
ピピピピピッ!!
「ひゃあっ!?」
飛び起きたかぐや姫は、目覚まし時計をじっと見つめた。
「な、なんなのじゃ……!?」
それが、自分の二度目の人生の始まりだった。
「……まずは、落ち着くのじゃ」
目の前には、見たこともない部屋。
「ここは……どこなのじゃ?」
とりあえず、状況を確かめよう。
そう思い、かぐや姫はゆっくりと布団から出た。
すると――
「……へ?」
ふと、目に入ったのは部屋の隅に置かれた大きな鏡。
そこに映っていたのは、長い黒髪に大きな瞳をした、小さな少女だった。
「だ、誰じゃ!?」
驚いて後ずさる。
鏡の中の少女も、同じように後ずさった。
「まさか……妾か!?」
慌てて頬をつねる。
痛い。
夢ではないらしい。
「な、なんということじゃ……!」
どうやら妾は、10才くらいになってしまったようじゃ。
いや、それよりも。
「ここは本当に、あの世ではないのか……?」
そのとき。
コンコン。
「ひめー? 起きてる?」
扉の向こうから、女の人の声が聞こえた。
かぐや姫はびくりと肩を震わせる。
「だ、誰じゃ!」
「え? お母さんだけど?」
お母さん。
「……母上?」
「ふふ、寝ぼけてるの? 早く顔洗っておいで。朝ごはんできてるよ」
足音が遠ざかっていく。
かぐや姫は胸に手を当てた。
知らないはずなのに、どこか懐かしい。
ここには、妾を待っている人がいる。
「……そうか」
かぐや姫は小さく笑った。
部屋の外へと歩き出した。
「ひめー!朝ごはんできたわよー!」
階段の下から、お母さんの声が聞こえてきた。
「はーい……!」
返事をしたかぐや姫は、ふと口を押さえた。
(……今のは、なんじゃ?)
昔のような言葉遣いではなく、自然と返事をしてしまった。
「まあ、よいか」
かぐや姫は部屋を出て、階段を下りた。
リビングに入ると、テーブルの上には見たことのない食べ物が並んでいた。
「これは……?」
「朝ごはんよ。パンと目玉焼き」
「ぱん…ってなに…?」
かぐや姫は恐る恐るパンを手に取った。
一口。
「……!」
ふわふわで、ほんのり甘い。
「お、おいしいのじゃ!!」
「ふふっ、気に入った?」
「うむ!これは毎日食べたいぞ!」
そんなかぐや姫を見て、お母さんは楽しそうに笑った。
***
朝ごはんを食べ終えたころ。
テーブルの上に置かれていた四角い道具が、突然音を立てた。
ピコン!
「ひゃっ!?」
かぐや姫は椅子から飛び上がった。
「な、なんじゃ今の音は!」
「スマホの通知よ」
お母さんが何気なく手に取る。
「すまほ…ってなに…?」
かぐや姫は目を輝かせた。
「それは何じゃ!?魔法の道具か!?」
「魔法じゃないわよ。電話したり、写真を撮ったりできるの」
「しゃしん……?」
お母さんはスマホを構えた。
カシャッ。
画面には、驚いた顔のかぐや姫が映っていた。
「なっ……!?」
かぐや姫は画面をのぞき込む。
「妾が……中におる!?」
「ふふっ、ひめが写ってるだけよ」
「なんと!この小さな箱に妾を閉じ込めたのか!?」
「違う違う!」
お母さんは笑いながら、ひめの頭を撫でた。
かぐや姫はまだ納得していない様子で、スマホをじっと見つめていた。
(人間の世も、ずいぶんと進歩したものじゃな……)
初投稿です!
一部分AIに聞いているので名前がごちゃごちゃになってたらすみません( ;∀;)
かぐや姫の名前の前世の名前=あかり
転生した子の名前=ひめ
です!