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ねおき
ふざけてる
浅野 音:キメラ。元気な13歳。料理上手だが稀にとんでもない大失敗をする。
付喪 善:付喪神。団子と小豆餅を食い尽くす小さな神様。浅野家の居候。
嘉内 :いろいろ謎が多い悪魔。音ちゃんのストーカー。ジビエが好き。
書きかけ、没
続きがほしければかきます…
しっぽがむずかゆい。なぜかといえば、つくものせいだ。いや…具体的に言えば全部が全部つくものせいってわけじゃないけど。
我が家のおひいさまことつくもの寝起きはいつも機嫌が悪いので、直接的でなく間接的に、そおっと機嫌を取るのがセオリー。
生憎馬鹿な|来客《嘉内》のせいで、今や体中のあちこちを引っかかれている。なだめようなだめようと押さえつけて、ぼうっとした刹那、がりっと顔面をやられた。
まるでやすりでこすられたみたいな痛みで、今僕はうなりながら絆創膏を張り付けている。つくもは団子で落ち着いたようだけれど。
とりあえずこのジンギスカンをさっさとバラして食べておかないと。
横でびっちゃびちゃに汗をかいた羊の目を覗き込んで、できるだけかわいく笑ってみた。こいつにウケる顔や声、しぐさはとうの昔に心得ている。「な…なんでございましょ…」
「ご飯作るの手伝ってくれる?もう怒ってないからさぁ」
するとほっとしたのか顔がほころぶ。ちょろい。ちょろすぎる。こやつの悪魔と名高いイメージとは程遠いほど、ちょろい。
羊は緊張した面持ちをすっかり緩ませて、すなおについてくる。
「キッチンはあっちだよ…音ちゃん」
「米があっちにあんだよね、つくもが食うから」
「炊かないで?」
「うん、カリカリしててうまいってね…w」
つくもの部屋の隣、だれも使ってない(稀に使うだけだが)部屋にこやつを連れ込むのは特に難しいわけでもない、現に今が|理由《why》だ。
つかれた